米国の多くの人が新型コロナウイルスのワクチンをただちに接種できるようになり、Facebook(フェイスブック)は米保健福祉省(HHS)、疾病管理予防センター(CDC)とタイアップして新たなFacebookプロフィールフレームが用意された。ユーザーが家族や友人とワクチン接種支持を共有することができるものだ。この取り組みは、英国で国民保健サービス(NHS)との提携を通じて実施されたものと似ている。英国ではこの取り組みの結果、すでに英国Facebookユーザーの4分の1がワクチン支持のプロフィールフレームを使っている。
立ち上げにあたって米国のユーザーは、英語あるいはスペイン語で書かれている「ワクチンを接種しよう」「私は新型コロナのワクチンを接種しました」のいずれかのバナーを含むフレームから選ぶことができる。バナーはプロフィール写真の端、そして「私たちにはこれができる」と書かれた青い円の横にくる。
Facebook上ではすでにワクチンを推進するさまざまな種類のプロフィールフレームがあるが、それらはすべてサードパーティのものだった。新しいフレームはフェイスブックが制作していて、同社は使用状況をしっかり追跡できる。
今後数週間内に、ユーザーがフォローしている家族や友人で新しい新型コロナプロフィールフレームを使っている人全員をニュースフィードでまとめて表示するようになる、とFacebookは話す。この理由は、もしあなたが他人のフィードに表示されるリストに入りたければ、Facebook製のフレームを受け入れることが重要だからだ。
Facebookは、社会通念がいかに人々の健康に関する態度や行動に大きな影響をもたらすかが研究で示されているため、フレームを立ち上げると指摘した。Facebookが誤情報や反ワクチン感情の拡散になるとネットワークのパワーを軽視しようとすることを考えると、これは注目すべき指摘だ。
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今回の取り組みではFacebookは、知り合い、あるいは信用している人がワクチンを接種することを知ると、同様に自身も接種しようと促される、と信じていて研究もその考えを支持している。そうでもなければワクチン接種を迷っていた人たちに接種を促すとき、これは特に効果的だろう。
ワクチン接種を促進するのにソーシャルメディアを活用するというのは、CDCのツールキットの一部でもあった。だからこそヘルスケアワーカーやエッセンシャルワーカーが自身のワクチン接種の写真や体験談を披露するのを目にしてきた。CDCはまた、FacebookやTwitter、LinkedInでワクチン接種を促進したい組織が使えるソーシャルメディア用のグラフィックスとメッセージのサンプルのセットを提供した。
新しいプロフィールフレームは米国のFacebookユーザーに米国時間4月1日から提供されている。
カテゴリー:ネットサービス
タグ:Facebook、ワクチン、新型コロナウイルス、アメリカ、保健福祉省、疾病管理予防センター
画像クレジット:Facebook
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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi)