仮想通貨Libra(リブラ)のプロジェクトを進めているFacebookとそのパートナーらは、Libraのブロックチェーン上に作られたアプリケーションのバグ検証プログラムをHackerOneと協力して実施することを発表した。
この発表は、規制当局がLibraの合法性と世界金融システムに与える脅威を評価する間、プロジェクトを中止するよう同社に要求している中で行われた。
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中止要求にもひるむことなく、Facebookとプロジェクトのパートナーたちは、世界金融システムを全面改造することの責任をいかに真剣に捉えているかを示す証拠として、バグ懸賞プログラムを実施しようとしている。
プロジェクトでは、テスト用ネットワーク上で開発されたコードの欠陥を見つけたセキュリティー専門家に賞金最大1万ドルを提供する。
「我々はこのバグ懸賞プログラムを今、Libraのブロックチェーンが公開されるよりずっと早く開始する。世界中の人々がLibraを日々の財務ニーズに使えることがわれわれの願いなので、システム基盤は安全かつ信頼できる必要がある、とLibra Associationのポリシー・コミュニケーション責任者であるDante Disparte(ダンテ・ディスパート)氏が声明で語った。「Libraのブロックチェーンはまだテストネットワーク上にあり、初期段階のバージョンであって最終版とは大きく異なることに留意されたい。われわれは今後時間をかけて適切なシステムを運用することに責任を持って取り組んでいく所存であり、規制面の課題が解決し当局の承認を得られるまでLibraブロックチェーンを公開するつもりはない」。
しかし、承認を得ることはおろか、商用レベルにも達していないテスト段階のシステム向けにバグ懸賞プログラムを実施することは、時期尚早である可能性もある。何人かのプロジェクト関係者がLibraはまだ公開されていないことを強調した。
「Libraの正式公開に向けて、これはLibra Associationがセキュリティーに積極的に取り組んでいることを示す重要なステップだ」とブロックチェーン基盤サービス・プロバイダーで、Libra AssociationのパートナーでもあるBison Trailsの最高技術責任者、Aaron Henshaw(アーロン・ヘンショウ)氏が語った。
今回の行動を過剰な警戒と見る向きもある。あるいは、開始することすら保証されていないシステムのセキュリティーに対する大衆や当局の不安を鎮めるためのスタンドプレイだと指摘する向きもある。
Libra Associationの広報担当者は、Libraのテスト用ネットワークで現在いくつのプロジェクトが動作しているかについても語っていない。
FacebookとLibra Associationのパートナーたちは、バグ懸賞プログラムより、自分たちのプロジェクトが政府や世界金融システムに与えかねないバグの心配をしたほうがいいかもしれない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )