今日(米国時間9/22)のTechCrunch Disrupt SF 2015で、Facebookの広告責任者、Andrew “Boz” Bosworthが本誌のJosh Constineと対談し、同ソーシャルネットワークでの広告の現状について語った。
Bozは初めにInstant Articleについて話し、コンテンツが読み込まれるまで6~8秒間待たされていた従来のユーザー体験を、いかに改善したかを強調した。
このサービスが実際にユーザーの再来訪率を高めているかを尋ねられると、まだこの製品は初期段階にありそれは将来改善できる可能性のある領域だと語った。コンテンツの再循環の増加等にも言及し、それらが視聴者の維持に役立つと言った。
次に話題はモバイルへと移った。Bozは、モバイルへの「シフト」は終り、Facebookはモバイルの成長の時代にあると語った。しかし、一部の市場ではデスクトップ傾向が高まっており、今でも絶対的には中心となるプラットフォームである。
メッセージングについてBozは、米国以外で興味深いモバイル利用のトレンドがあると言った。例えば、スペインではユーザーがWeChatを使ってレストランの予約をしている。これはメッセージング分野の持つ大きな可能性であり、モバイルコマースを単純化する上で重要だと話した。
Facebook自身については、Facebookページ経由のメッセージングは対前年比で倍増しており、そこがカスタマーサービスへの問い合わせを受ける主要な場所になっている会社もいくつかあったとBozは言った。
もう一つ興味深い話として、同社は「クリックでメッセージ送信」広告を開発中で、これを使うと企業は顧客に会話を始めされるよう誘う広告を作ることができるとBozは話した。
最後にConstine記者は、Facebookがかつて企業に「いいね!」を買うことを薦めていたが、今は企業が直接ニュースフィード広告を送るようになったことについて尋ねた。
Bozによると、エンゲージメントを測る環境と技術はこの5年間で変化しているが、今でも企業は増やした「いいね!」の恩恵に預ったと信じていると語った。
最後に彼はVR広告について、これまでで最も生活に密着した広告体験を生み出す可能性を秘めていると話した。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)