Facebookのプロフィール写真は、最も多く発信されるメッセージだ。ゲイの権利を守るために写真をレインボーに、あるいはアラブの春のためにグリーンに染めることほど、人々の関心を高める方法はない。
Facebookは、人々がこの小さな広告塔を活用するためのツールを提供しようとしている。この近々一般公開予定の一時プロフィール写真機能を使うと、プロフィール写真を変更した後、指定した時間/日/週が経過した後自動的に元に戻る。
これは陳腐化したプロフィール写真が出回り続けるのを防ぐと同時に、一見誰だかわからない写真を促進することにもなる。それは大義を支持する方法として浅薄であると指摘することはできるが、全くの無関心よりは良い。もちろん、本当に変化をもたらしたい人たちは、手軽な手段ではなく、慈善事業に時間やお金を寄付するリンクをシェアすることを選ぶかもしれない。
私はあるTechCrunch読者から報告を受け(Suki B aka @ForkToPenに感謝)、画面についてFacebookに確認したところ、少数ユーザーの間でテスト中であり、今後数ヵ月のうちに広く公開するつもりだと認めた。
残念ながら、有効期限のセレクターの画像はないが、Facebookがこう説明している。
「プロフィール写真を、大義の支援や、チームの応援、誕生日や記念日のお祝い等に使う人をよく見かける。今われわれは、一時的なプロフィール写真を一定期間設定できる新機能をテストしている。一時プロフィール写真を使えば、後で写真を戻す心配をせず、簡単に自分の気持ちを表現することができる」
機能が有効になっていると、新しいプロフィール写真を選んだ時に有効期限を設定するオプションが表示される。期限が来ると元の写真に戻り、ニュースフィードには変更の通知が送られない。その後もその一時写真はアルバムのプロフィール写真で見ることができる。
Facebookが、ユーザーの差し迫った行動に応じて製品ロードマップを提示したのは賢明な行動だ。少なくとも2600万人のユーザーが、プロフィール写真をレインボーにして同性婚を支持した。この新機能によって、ユーザーが終了したキャンペーンや時期外れの情報に関連した写真を載せ続ける残念な状況も回避できる。
しかしこの機能は、Facebookを使いにくくする危険もはらんでいる。プロフィール写真はアプリのあらゆる場面に登場し、友達や家族がすばやくあなたを認識するのに役立っている。もしみんなが顔の見えない一時プロフィール写真を使うようになると、友達のフィードは異質なものになり、誰かを見極めるために名前を読むことを強いるようになるかもしれない。
これは両刃の剣だが、Facebookはこれが混乱を呼ぶ以上に、ソーシャルネットワークを時流に沿わせるものだと信じている。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)