Facebookは、ユーザーの写真がアップロードされたら、たとえタグ付けされていなくても本人にわかるようにしたいと思っている。今日(米国時間12/19)Facebookは、新しい顔認識機能「フォト・プレビュー」を公開し、ユーザーの顔が写っている写真がアップロードされたとき、自分でタグ付けするか、そのままにするか、アップロードした人に削除を依頼するか、Facebookに通報するかを選べるようにした。
この機能は、自分の写真がFacebookに出回っているのに本人が知らない、ということが起きないようユーザーを安心させるためにつくられた。またこれはなりすましを防ぐ効果もある。ただしFacebookは、顔認識を使って広告ターゲティングを強化したり、ニュースフィードの表示順序の判定に利用する計画はないと私に言った。
もしあなたが誰かのプロフィール写真に写っていて常に公開されていたら、必ず通知を受ける。それ以外の写真については、あなたがその写真の公開範囲に含まれている場合に限り通知を受ける。つまり、自分が見ることのできない写真の通知は送られてこない。これはアップロード主のプライバシーを保護するためだ。プロフィールページのフォト・レビューセクションでは、顔認識されたけれどもタグ付けされていない写真を確認できる。
Facebookの応用機械学習製品マネージャー、Nipun Matherはこの機能について、人々に制御する力と安心感を与えつつ過去を懐かしむ機会を提供するために作っていると話した。
さらにFacebookは、写真とビデオの顔認識全体に関する新しいプライバシー設定を導入し、ユーザーは自分の顔テンプレートを削除して新機能のフォト・レビューと従来のタグ付け候補機能を無効にできるようにした。新機能は今後数週間のうちに全世界に展開される。なお、ヨーロッパとカナダはプライバシー法によって顔認識技術の利用が禁止されている。
Facebookはこの機能を視覚障害者の補助にも利用している。同社の機械認識で写真に写っているものを説明する機能は、タグ付けされていな友達の名前も読み上げるようになる。
「将来の目標はこの機能をどこででも利用できるようにすること…しかし今はタグ付け候補を利用できる市場に焦点を合わせている」とFacebookのプライバシー最高責任者代理のRob Shermanは話した。
タグ付けの推奨はプライバシーを弱くすると見られることもあるが、フォト・レビューはプライバシーを強化することが期待され、規制当局からも認められる可能性がある。それがFacebookから消えてほしい未承認の写真であれ、恥ずかしいのでタグ付けされたくないがコメントは読みたい写真であれ、誰かがあなたになりすまそうとしている写真であれ、フォト・レビューは顔認識の利用に透明性を与えるだろう。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )