FBIがとうとうSilk Roadを手入れした。このアングラ・ウェブサイトは長らく麻薬売買などの違法行為の温床になっていると見られていた。FBIはサイトを閉鎖し、ニューヨーク州検察当局は所有者のDread Pirate Robertsこと本名Ross William Ulbrichtを麻薬売買共謀、コンピュータ不正侵入、マネー・ローンダリングの3つの容疑で起訴した。
アップデート: 起訴状を入手して精査したところ、Ulbrichtは殺人教唆の容疑でも起訴されていた。Silk Roadのユーザー情報を暴露するとした脅迫者の殺害を引き受ける殺し屋を募ったとされる(関連記事)。
Silk Roadは相当の期間にわたってDeep Webと呼ばれるインターネットの暗い片隅に存在していた。このサイトは匿名性が高いとされるTorネットワークのみによってアクセスが可能だった。スタートしたのは2011年で、急速にドラグと銃の闇市場として悪名をはせるようになる。SilkRoadは「違法物品のAmazon」と呼ばれることもあった。 2013年7月23日には95万7079人の登録ユーザーがあったという(実際のユーザーはもっと多いはず)。
詳細はまだ不明だが、Silk Roadでは莫大な金が動いていたようだ。ローンチから2013年7月23日までの間に951万9664 Bitcoinの売上があり、SilkRoadは61万4305 Bitcoinの手数料収入を得ていたという。 現在のレートでドルに換算すればこの手数料は7980万ドルになる。
Silk Roadのライバル、Atlantisは先月運営を停止している。
起訴状によれば、Silk Roadの所有者、Ross William Ulbrichtは故意にアメリカの麻薬取締法規に違反したという(起訴状全文)。
しかしUlbrichtの容疑はこれにとどまらない。コンピュータ不正侵入とマネー・ローンダリングの容疑もかけられている。サイトは現在ダウンしており、FBIの通告が表示されるだけだ。Silk Road上の取引のほとんどは匿名でBitcoinによる支払いを利用していた。
起訴状によれば、捜査当局は囮捜査でエクスタシー、コカイン、ヘロイン、LSDその他100件以上の違法物質の購入を行ったという。
Ulbrichtは昨日(米国時間10/1)、サンフランシスコのGlenn Park図書館で逮捕されたと報道されている。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)