今は新しいフィットネストラッカーを発表するのにいいタイミングではない。多くの人にとって、歩数やワークアウトの時間といったゲーム性のあるデータを記録しようという意欲は失せている。しかし、新しいハードウェアの発売が止まるわけではない。
FitbitのCharge 4は、(当然だが)いつものようなプレスイベントではなく、プレスリリースで発表された。ウェアラブルのカテゴリーはスマートウォッチに支配されつつあるが、Googleによる買収が昨年発表されたFitbitにとって、Chargeシリーズは地味ではあるが堅調な基本ラインアップだ。
大きな変更点は、Fitbitのトラッカーでは初となるGPS内蔵と、Spotifyのコントロール。Spotify Connectの機能でプレイリストから音楽を再生するには、Spotify Premiumのアカウントが必要だ。
Fitbit Premiumのユーザーは、家でできるヨガなどのワークアウトに直接アクセスできる(訳注:本稿翻訳時点でFitbit Premiumアカウントは日本では未提供)。また、Active Zone Minutes(アクティブな心拍ゾーン)が組み込まれていて、世界保健機構(WHO)と米国心臓協会(AHA)が推奨するワークアウトの情報が提供される。睡眠改善の機能も搭載される。
GPSが追加されたのは好ましいが、特に画期的なことではない。ただ、Fitbitを含むスマートウォッチがほかのウェアラブル製品を凌駕しつつある中で、GPSの追加は衰退するフィットネストラッカーに少しばかり息を吹き込むことになるだろう。
Charge 4は日本時間4月14日に発売される。価格は2万1980円で、専用の交換用バンドが付属するSpecial Editionは2万5990円。
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(翻訳:Kaori Koyama)