FordのCEOと会長が、トランプ大統領の入国制限命令を批判

US President Donald Trump greets Ford President and CEO Mark Fields (C) prior to a meeting with automobile industry leaders in the Roosevelt Room of the White House in Washington, DC, January 24, 2017. / AFP / SAUL LOEB        (Photo credit should read SAUL LOEB/AFP/Getty Images)

FordのCEOであるMark Fieldsと、取締役会長のフォードCEOのBill Fordが、ドナルド・トランプ大統領による入国制限命令に対する声明を発表した。これは米国の主要自動車メーカーが行なった、初の公式コメント及び立場の表明である。声明は以下のようなものであり、プレスへの公開と同時にFord社内でも共有されている。

全ての人びとを尊重することがFord Motor Companyのコアバリューです。私たちは、米国でそして世界で、豊かな多様性を誇りとしています。これこそが、私たちが、今回のポリシー並びに私たちの価値に反する全てのものを支持しない理由です。これまでのところ、このポリシーに直接影響を受けたFordの従業員は確認できていません。私たちはこの先も職場におげる敬意と一体感の価値を守るため、私たちの従業員の幸福の確保へ向けた努力を続けます。

これは、FieldsとFord会長からの、トランプのホワイトハウスに対する、看過することのできない異議申し立てだ。この2人は過去のコメントではトランプ擁護の立場をとっていた。 Fieldsはトランプの製造協議会のメンバーであり、これまで何度もホワイトハウスで会談を行なっている。そうした会談には他の米国自動車メーカーの幹部や、TeslaのCEO兼創業者のイーロン・マスクが同席していたこともある。一方Bill Fordは、トランプを今月はじめのインタビューで、「気さくで」「とても話しやすい」と評している。同時に彼はトランプと「頻繁に」話し合っているとも述べている。

私たちは、この命令に対するコメントを、GMとFiat Chryslerに対しても求めた。GMはまだ返答していない。Fiat Chryslerは日曜日の時点ではまだ返すべき声明はないとの返答だった。

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(翻訳:Sako)

FEATURED IMAGE: SAUL LOEB/GETTY IMAGES