Googleは、ウェブサイトの暗号化、即ちHTTPSをランキングの要素として使いはじめる ー これは、セキュリティー強化に二の足を踏んでいたり、果たして自分のサイトが暗号化を必要とするほど「重要」かとうか疑問に思っていたサイト運営者に変化を起こさせる動きだ。当初、HTTPSは重みの少ない要素であり、全世界の検索クエリの1%以下しか影響を受けない、とGoogleは言っている。
つまり、この新しい判断要素は、他の要因、例えばコンテンツの質などと比べて重要視されないことを意味している。Googleは、ウェブマスターたちに対して、HTTPS切り替えの猶予を与えている。
しかしGoogleがウェブサイトセキュリティーにより重点を置き始めていることから、今後は暗号化が検索ランキングに与える影響は強くなっていく。
さらにGoogleは、TLS(HTTPSは、HTTP over TLS = Transport Layer Security、とも呼ばれる)に関するベストプラクティスも公開することを約束している。ウェブサイトのデベロッパーが、この技術を適用する上で何が必要かを理解し、どんな失敗を避けるべきかを教えるものだ。
またデベロッパーは、自分の HTTPS対応ウェブサイトを、 Qualys Lab toolを使ってテストできる他、GoogleのWebmaster Help Forumsでさらに詳しい質問ができる。
この発表は、多くのデベロッパーやSEO業界人の反響を呼んだ。 ー 例えば、本件に関するGoogle自身のブログ記事には、木曜日の早朝に公開された後、すでに1000件近いコメントが付けられている。
Google自身も、この数カ月間自社トラフィックのセキュリティー改善に努力している。例えば、自社サーバー間のトラフィックを暗号化した他、今やGmailは、常に暗号化されたHTTPS接続を使用しているため、メールがユーザーのパソコンからGoogleのデータセンターに移動される間に、覗かれることがなくなった。
HTTPSやサイトの暗号化は、セキュリティーコミュニティでは長年にわたるベストプラクティスだが、NSAが ケーブルを傍受してユーザー情報を直接取り出していたことが暴露されたことによって、多くのIT企業は自社のセキュリティー基準を上げることを検討している。例えばYahooも、データセンターのトラフィック暗号化計画を、昨年11月に発表している。
今、Googleは、他のウェブサイトにも同じことをさせるべく運動している。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)