今日(米国時間7/20)、Googleはクラウド自然言語API(Cloud Natural Language API)の公開ベータ版をリリースしたことをブログで発表した。デベロッパーはこの新しいサービスにより、Googleが開発したセンチメント分析、 表現抽出、シンタックス解析などの利用が可能になる。
新しいAPIはこれも公開ベータ版であるGoogleの訓練ずみ機械学習API、 クラウド・スピーチAPI(Cloud Speech API)や視覚API(Vision API) 、翻訳API(Translate API)と連携させることが可能だ。
現在、クラウド自然言語APIは英語、スペイン語、日本語のテキストに対応している。Googleによれば新APIは「業種を問わず、広い範囲の企業、デベロッパーに高効率でスケール可能なサービスを提供する」ことが目的だという。
センチメント分析や表現抽出の提供はもちろん新しいアイディアではない。表現抽出の例としてはたとえば10年近く前にスタートしたThomson ReuterのOpen Calaisがある。これはテキスト中の人名、組織名、地名、出来事名などを自動的に認識してラベル付けできるサービスだ。センチメント分析についても事情はほぼ同じだ。
それに反して、自然言語を品詞分解し、依存関係をツリー構造でパースできるシンタックス解析APIは、まだそれほど普及していない。デベロッパーが新APIをアプリにどう統合するか注目だ。当然ながら自然言語解析は チャット・ボットなどがユーザーから寄せられる自然言語によるリクエストを正しく認識する基礎となる。
自然言語APIの料金はどのAPIを利用するか、どれほどのデータを処理するかによって違ってくる。3つのAPIについての料金は以下のとおりだ。
80種類以上の自然言語をサポートするクラウド・スピーチAPIの場合、料金は処理しようとする音声の長さに基づいて計算される。月額計算で最初の60分は無料、それを超える場合15秒ごとに0.006ドルが加算される。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)