Google、セーフブラウジングサービスを拡張。ユーザーとウェブマスターにマルウェアを警告


Googleは今週、セーフブラウジング・サービスを拡張し、ユーザーが既知のマルウェアサイトを訪れないようにする機能を加えたと発表した。

例えば、Chromeは既知のマルウェアを抱えるサイトに行こうとすると警告が出る(ダウンロードしようとした時にポップアップするだけではない)。同様に、Google検索でもマルウェアサイトに行こうとすると警告がポップアップし、これは使用しているブラウザーの種類によらない。これ以前から、Google Adwordsは、悪意のあるサイトに誘導する広告を自動的に無効化している。

これらのアップデートはユーザーのみに焦点を絞ったものだったが、同社はウェブサイトオーナー向けのアップデートを今日公開した。これでサイトオーナーは自分のサイトが危険にさらされていることに気付きやすくなる。

通常ウェブサイトオーナーがこれらの警告を見るのは、Googleのウェブマスターツールサイトへ行った時だけだ。そこには数多くの有益な情報があるのだが、殆どのオーナーにとって毎日訪れる場所ではない。しかし今日からは、GoogleがこれらのアラートをGoogle Analyticsで通知する。多くのオーナーが定期的に見ているサイトだ。

マルウェアの警告はGoogle Analyticsの通知バー(Google+の通知サービスに極めてよく似ている)に表示されるようになる。

もちろん理想的には、Googleがこれらの警告を同社の全ツールのウェブマスターに向けて表示するのがよい(Google+の通知ツールは同社の全ウェブアプリに組み込まれている)。しかし、これらのツールはGoogle Analyticsとはかなり前から統合されているが、Google+のプロフィールをウェブマスター用ツールとつなぐ方法は今のところ見当たらない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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