Google、ニュース記事に “fact-check” タグを導入

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今日(米国時間10/13)Googleは、同社の人気ニュースサービスに“fact-check” タグを導入した。これまで同サービスは複数のニュースソースから注目のニュースを集め、「オピニオン」「ローカル」「引用多数」等のタグを付けてグループ分けしてきた。今後読者は、話題の記事のすぐ横にハイライトされた “fact-check”[事実確認]ラベルを見ることになる。

同社は、ファクトチェックサイトの急速な普及がこのタグを導入した理由だと説明する。コンテンツ作者は、用意されているニュース提供元ラベルに加えて、新たにfact-checkタグを記事に付加できるようになる。

背景となる事実情報の構成には、Schema.orgのClaimReviewが使用される。Schemaコミュニティーはインターネット上の構造化データのためのマークアップを作成している。同グループはGoogleが出資している他、Microsoft、Yahoo、およびYandexも支援している。factcheck_articles-width-800

米国や英国の一般読者は、ウェブおよびモバイル版のニュース記事で、貴重な事実を見つけられるようになる。これで、地球は本当は平面であると主張する記事がフィードのトップに表示されなくなることを祈るばかりだ。

Googleはサポートページで、もし不当にfact-checkタグが付加された場合には介入する権限を持つと説明している。

「サイトがClaimReviewマークアップの基準に沿わないと認められたときは、当社の判断により、当該サイトのマークアップを削除する、あるいはGoogle Newsからサイトを削除する場合があることを留意されたい」

これで虚偽の記事がGoogle Newsの上位に表れるのが阻止されるわけではないが、ずっと難しくなるだろう。今のところGoogle Newsに多くのfact-check付き記事が出回っている様子はない。私がざっと見た限りでは1件も見つからなかったが、米国大統領選挙の時期でもあり、数週間のうちに浸透していくだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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