Google、Monotypeとの提携によりWeb Fontsをデスクトップ用にも提供開始

GoogleのオープンソースWeb Fontsコレクションが、デスクトップでも利用できるようになっている(MacおよびWindows)。「どういうことなのだ」と混乱する方もいらっしゃることだろう。Web Fontsとはそもそも、ウェブ上で自由にいろいろなフォントを利用できるようにするために用意されたものだ。デスクトップで利用できるもなにも、既にきちんと表示されるようになっているはずだ。ただ、表示の際にはフォントのデータをダウンロードする必要があった。これを予め手元にダウンロードしておけば時間の短縮になるというわけだ。

今回の機能実装にあたりGoogleは、フォントビジネスを展開しているMonotypeSkyFontsというツールを利用している。これを利用することにより、いったんダウンロードしたフォントに新たな文字が加わったり、何かしらの変更が加わった際には自動的に反映されるようになるのだそうだ。

GoogleがWeb Fontsの提供を開始したのは2011年のことだった。現在では620以上のフォントファミリーが利用できるようになっている。そして今回のサービス実装により、提供Web Fontsの全てがデスクトップでも利用できるようになったわけだ。ちなみにWeb Fonts提供開始時の目的は、使いたいフォントを利用するのに、Flashを使ったり、あるいは画像ファイルとしてページに埋め込むような方法から、デザイナーを解放しようということだった。そうすることで、タイポグラフィーの観点からも面白いページを作れるようにしようとしたわけだ。

もちろんこうした取り組みを行なっているのはGoogleだけではない。たとえばAdobeもTypeKitというフリーミアムモデルで同様の仕組みを提供している。またEdge Web Fontsでは、フリーでオープンソースのフォントを提供してもいる。

また今回、Googleがデスクトップ向けに提供し始めたフォントも、自分でダウンロードしてインストールすれば、デスクトップでも利用可能ではあった。

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(翻訳:Maeda, H)


投稿者:

TechCrunch Japan

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