Google、VRで社会科見学できるプログラム「Expeditions」を拡充

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GoogleがExpeditionsプログラム拡充することを発表した。このプログラムはクラスが仮想空間で社会科見学に行くためのものだ。Googleはモバイル端末で仮想空間で学生の社会科見学を実施したい学校や教育者向けに専用のAndroidアプリをローンチする。それに加え、Googleは「Expeditions」のツアーを新たに2つ用意する。仮想空間でグレートバリアリーフとバッキンガム宮殿の見学ができるようになる。

Googleは 昨年春のI/Oで初めてExpeditions Pioneerプログラムを発表した。その時、Googleはクラスで仮想旅行に出発するのに必要なヘッドセットや学生と教師用のハードウェアなどが入ったキットを提供すると伝えた。そのキットには、ASUSのスマホと教師用のタブレット、そして全ての端末をつなげるルーターが入っていた。おかげで必要な場合はExpeditionsアプリをオフラインでも利用することも可能だ。Google CardboardかMattel View-Master VRのビュアーも提供していた。

これらのハードウェアはアメリカで9月に出荷を始め、11月には10万人以上の学生がExpeditionsをクラスで利用したとGoogleは発表している。

本日、Googleはアメリカ国外でもプログラムを展開を進めたことから、Expeditionsの利用学生数は全世界で50万人に達したと伝えた。

Googleの仮想空間での社会科見学は、VR技術を良い方向で使っている。学生は訪れるのが難しい世界各地の光景を見ることができる。例えば、古代遺跡(マチュピチュなど)や自然の神秘である渓谷や熱帯雨林、あるいは南極大陸といった都市から遠く離れた場所や地域も見ることができる。

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今回追加したExpeditionsのツアーは、Sir David AttenboroughとAlchemy VRがデザインして制作したもので、オーストラリアのグレートバリアリーフを水中散歩できるものだ。

もう1つはRoyal Collection Trustと協力して作成したバッキンガム宮殿のツアーだ。学生は宮殿を仮想現実内で訪れ、その歴史的な意義を学ぶことができるとGoogleは伝える。(バッキンガム宮殿に関しては独自のYouTube 360動画もローンチしているので、誰でもスマホから訪れることができる。)

ExpeditionsのAndroidアプリはスマホでもタブレットでも使うことができ、今日からベータ版をローンチし、プログラムに参加を申し込んだ学校や教育者に提供するという。参加者はどのような新機能が欲しいかや他に仮想空間で訪れたい場所などの意見やフィードバックを送ることができる。

Googleのこのプログラムに興味がある人は ここからサインアップすることができる。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter