Googleがチリ、ドイツ、サウジアラビアの3リージョン追加を発表

AWS、Azure、Google(グーグル)が積極的にデータセンターのプレゼンスを世界中に拡大するなど、大手クラウドプロバイダー(未訳記事)にとっては多忙な1年となった。その年の締めくくりとしてGoogle Cloudは米国時間12月21日、今後数カ月から数年の間に稼働する新しいクラウドリージョンのセットを発表した。これらの新しいリージョンはチリ、ドイツ、サウジアラビアの3つの地域となる。同クライドサービスのリージョンでは2020年にローンチしたインドネシア、韓国、米国(ラスベガスとソルトレイクシティ)に加えてフランス、イタリア、カタール、スペインのリージョンもここ12カ月の間に発表されている。

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グーグルは現在24のリージョンで73のアベイラビリティゾーンを運営しており、これには同社が発表した未稼働のゾーンは含まれていない。リージョン総数ではMicrosoft Azureが競合他社を大きくリードしている(まだ利用可能でないものもある)が、グーグルは現在24のリージョンを提供し、合計77のアベイラビリティゾーンを持つAWSとの差を縮めようとしている。実際、Google Cloudでは12のリージョンが発表されたことで、現在6拠点の新しいリージョンを準備しているAWSを追い抜く可能性がある。

しかし戦いの場はまもなく、現在稼働している大規模なデータセンターから、より小規模だが企業がより顧客に近い場所でサービスを提供できる都市部の中心に近いエッジゾーンに焦点が移る可能性がある。

これらはすべて、グーグルが近年クラウド戦略にどれだけの投資をしてきたかを明確に示している。Google Cloud Platformは長い間、競合他社に大きく遅れをとっていた。わずか3年前、Google Cloudは13のリージョンしか提供していなかった。今回の拡大は、海底ケーブルやエッジロケーションに対する多額の投資の上に成り立っている。

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

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