Android Studio IDE
今年のGoogle I/Oデベロッパカンファレンスでは、アプリデベロッパのための一連のツールも発表された。その中には、Android Studioと呼ばれる新しいデベロッパスイートもある。それは、IntelliJ IDEA〔の無料版Community Edition〕をベースとするIDEだ。
この発表はカンファレンスの会場でも高い関心を喚び、ステージ上にスクリーンショットが映し出されるたびに“オォ!”とか“アァ!”という喚声が上がった。
このツールにはAndroid開発のためのいろいろなオプションが盛られていて、開発過程を迅速化し、生産性を高める。たとえば“ライブレイアウト”機能は、コードをエディットしているときリアルタイムでそのアプリの画面を表示する。
画面のサイズとレイアウトは、3.7インチの携帯電話や10インチのタブレットなど、さまざまに変えられる。これはアプリの国際化のために便利であり、アプリを実機にインストールしなくてもルックスが細部まで分かる。
Googleは、Android Studioに関しては今後の“ビッグプラン”がある、と言っている〔現状はプレビューバージョン〕。
デベロッパコンソールと段階的展開
Studioの発表のあとには、デベロッパがアプリをベータテスターたちの手に渡すときの便利機能が紹介された。その過程は、これまでは少々厄介だったが、これからは専用のコンソールからベータユーザたちとアプリの段階的展開過程の両方を管理できる。
GoogleのプロダクトマネージャEllie Powersがこの新機能を共有し、Googleとしての収益化の方法についても述べた。上図のように、デベロッパコンソールには最適化チップやアプリ多国語化のための翻訳の支援なども含まれる。たとえばロシア語をセレクトするなど、翻訳機能とその結果の利用も、コンソール上でできるし、またGoogle翻訳以外のプロの翻訳サービスベンダも紹介される。
アプリのプロモートキャンペーン機能(有料)を利用すると、そのアプリをダウンロード〜インストールした個々のユーザを追跡でき、インストール後の利用状況も分かる。利用状況の数値も、コンソールに表示される。
●Android Studio Googleオフィシャルページ。
●Android Studio試用記(Eclipseよりも良い、と)
●Android Studio Windows 7上のインストール(環境変数JAVA_HOME or JDK_HOMEの設定など)
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))