Googleのハードウェア製品に、物理店としての小売店が…一時的に…与えられる。そのお店は10月20日にニューヨークの96 Spring St.(スプリング街96番地)に開店し、店名は“Made by Google”になる。これは、Googleが自社ブランドのハードウェアにつけるキャッチフレーズで、今のそれらは、Pixel, Pixel XL, Daydream View, Google Home, Google Wifiなどだ。
新製品のハードウェアを実際に見て触(さわ)れる物理店をGoogleがトライするのは、これが初めてではない。Appleがやってるような“お店の中のお店”を、Best Buyで試みたこともある。でも今回は、Googleがハードウェアビジネスにいよいよ本気のようだから、前よりもおもしろい。今週の同社のハードウェアイベントで取材したGoogleの代表者は、ハードウェアビジネスには小売の展開も含まれる、と言っていた。
このお店そのものと、popup.withgoogle.comというドメインの今後も、おもしろそうだ。このURLには“Visit Us”というタブメニューのリスト(他店案内)があり、それは本来のMade by GoogleのWebサイトにはない。そしてWebアドレスの末尾に“nyc”があるのは、ほかの都市でも展開する、という意味ではないのか。
今後のGoogleが、Appleのような、ハードウェアの1から10までを手掛ける専業的な業態にも進出するのなら、当然、消費者体験をもっと大切にしなければならない。iPhoneの場合は、小売店舗がその大きな要素だ。今回の一時的なパイロットショップは、消費者の個人的で物理的肉体的な体験がPixelなどの評価にどのように貢献するのか、それを知るための良い機会になるのだろう。
出典: Engadget