Googleが、360度映像を撮影するためのカメラアレイYi Haloを発表しました。発売時期は今夏以降で、価格は1万6999ドル(約187万円)。
Googleは2015年、VRコンテンツ制作プラットフォーム「Jump」用に、GoPro16台を並べて360度撮影を可能にするカメラリグ「Odyssey」を発表していました。Googleは、新しく発表したYi Haloを新世代Jumpカメラと称しています。
OdysseyがGoProとのタッグで生み出されたのに対し、Yi HaloではGoProのライバル企業でXiaomiとの関係が深いYi Texhnologyがカメラ部を供給します。Yi Haloの外見はOdysseyとも似ており、外周に向けたカメラが16台、さらに天蓋をカバーする上向きの1台を足して合計17台が鎮座します。
カメラはそれぞれが4K解像度での撮影に対応しているものの、VRコンテンツに加工する場合は8K x 8K/30fpsもしくは6K x 6K/60fpsなどのフォーマットに加工することになります。
カメラ設定はISO感度やホワイトバランス、フラットカラーモード、自動デプスマップ、タイムラプスといった多様な設定が可能。さらにカメラリグ全体の重量は約3.4kgと、Odysseyの約6.4kgのほぼ半分にまで軽く仕上がっています。
外観でOdysseyと大きく違うのは、側面にタッチスクリーン付きの制御部を備えているところ。ここにはひと目で確認できるバッテリー残量とSDカードの状態確認、ファームウェアアップデートといった操作が可能。さらに通信機能によってAmdroidアプリと連携し、スマートフォンをリモコンやライブプレビューに使うことができます。
カメラ内蔵のバッテリーは約100分連続撮影が可能で、動き回らない場所ではACアダプターからの電力供給も可能。Yi Haloはサードパーティ製バッテリーも使用可能だとしています。
GoogleはJump Startと称するクリエイター向けプログラムを発表しており、100人を超える映像制作者にJumpカメラを無料で(撮影終了まで)貸与し、ステッチングや編集を行う「Assembler」の複数年使用権も与えるとのこと。受付け〆切は5月22日なので、187万円を節約したい映像クリエイターの皆さんはお早めに登録されることをおすすめします。
Engadget 日本版からの転載。