Googleの即席通訳機能が完成すれば言語バリアはすべて解消

Googleは、データを集めるためのものを作るのが好きだ。そのデータを使って消費者や企業の意思など、ありとあらゆる利益目的を判断していく。でもその池にある最大の魚はBabel fish、Douglas Adamsが彼のHitchhiker’s Guide to the Galaxyシリーズの中で発明した即席翻訳機だ。あらゆる言語間の翻訳/通訳を瞬時にして行い、シームレスなコミュニケーションを可能にする。Googleは、そのBabel fishを作ることによって、旅行時などの便宜を提供するだけでなく、集めたデータの採掘価値を増幅しようとしている。言うまでもなく翻訳/通訳によって、データの利用価値や受益者数が増加するからだ。

今日のThe Times紙の記事によると、GoogleのAndroidプロダクト管理担当VP Hugo BarraがThe Times紙に、単純な会話においてリアルタイムの通訳をするデバイスをGoogleは企画している、と話した*。人びとのあいだの言語バリアを取り除くその製品は、一部の言語に関してはすでに“ほぼ完成”していて、まわりにノイズのない環境では十分実用になるそうだ。〔*: THE TIMESのその記事では、通訳専用機ではなく携帯のアプリのようだ。〕

Googleには前からGoogle Translateというサービスがあり、テキストを翻訳する。Webページ全体の翻訳もする。しかし今回の目標は、受け答え関係のある二者間における日常の実用通訳だ。地球上の主な言語すべてに対応する製品の完成には数年を要するという、ほどんどSF的な話のようだが。

しかしすでにGoogleにはGoogle Nowというものがあり、パーソナルアシスタントや自動化デジタルプランナーもある。だから、これらの仲間に即席通訳機能が加わるのは自然だ。しかも、一部の言語と条件に関してはすでに完成しているというから、すごい。どこの誰とでも会話ができる超汎用通訳機能の完成は何年も先らしいが、そのときわれわれは、気づかない可能性もある。おそらく、それほど自然にさりげなく、Googleの全製品に搭載されるのだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))