GoogleのNews Labが、検索のデータを利用する新しいWebサイトを立ち上げた。対話的ビジュアルデータが専門のジャーナリストXaquin G.V.が協力している。このサイトは、何らかの“ハウツー”を知ろうとする検索に関連したデータを集めているが、実はGoogleの検索ではこの「ハウツー検索」がとても多いことに、最近彼らは気づいたのだ。
このサイト上のビジュアルエッセイでXaquinが書いているところによると、彼は自分の検索経験からこれを思いついた。家にいると、自分には知識も経験もない小さな事件や事故がよく起きて、途方に暮れるのだ。ぼくもそう思う。トイレの水洗機能を直したり、ドアベルの配線をしたり、そんな単純なことでいつもGoogleを長時間利用してしまうのだ。
この新しいサイトはXaquinがデザインし、Google検索とそのTrendsツールを利用している。サイトを訪ねたユーザーはまず、ハウツーのトレンドを知りたい国の名前を入力する。自分の国でなくてもよい。すると、家の中の何/どこの修理に関する検索が多いかが、上図のようなイラストとともに表示される。たとえばカナダでは、ドアの修理がいちばん多く、次いで冷蔵庫やトイレの修理も多い。
世界中のハウツー検索の‘トップ100’も載っている。なかなか参考になる。それら100種はカテゴリーで分類され、その検索頻度が視覚化されている。
多くの人が知りたがっているのは、パンケーキの作り方、お金の儲け方、体重の減らし方、卵のゆで方などだ。キスの仕方、妊娠する方法、ネクタイの締め方、などを尋ねる人たちも、実は少なくない。あ、これはぼくも/わたしも知りたいな、と思ったら、イラストの上をクリックすると実際の検索結果のページへ行く。
サイトは、モバイルでも見やすいようにデザインされている。Google News Labのデータ編集者Simon Rogersによると、こういうビジュアルなストーリー展開を実験するのは、今後のモバイルのパフォーマンス向上対策のためでもある。そのためにはまず、オーディエンスの何割がモバイルで見ているかを、知る必要がある。
また、Googleの検索や、そこからの派生データが、将来のデータジャーナリズムや、人びとの興味をひく記事の構成および展開に、どのように利用されうるか、それを知りたいという目的もある。