Googleの最近2回の収支は、直前に起きた予想外の出来事のために普通以上に注目されたが、今日(米国時間4/18)の会計2013年度Q1決算報告は、かつてのようにほぼ予想通りだった。
この四半期、検索の巨人は売上140億ドル(対前年比31%増)、非GAAP利益1株当たり11.58ドル、純利益33.5億ドルだった。
これは概ね順調な結果と言えるが、予測に対してという意味では悲喜こもごもだ。Bloomberg Businessweekが調査した多数のアナリストの意見は、Googleは売上143億ドル、利益10.70ドル/株との予測だった。Googleは利益では上回ったものの売上ではウォール街の期待に沿えなかった。
収支報告前の日々、多くの評論家たちは株主に対してGoogleのクリック単価(要するにGoogleユーザーが広告をクリックする度に広告主が払う金額)に注目するよう促し、Google株価が下落した週からリバウンドするかどうかはこの一つの指標が決定すると指摘する向きもあった。前回Googleが収支報告した時、平均クリック単価は前年比6%減だった。今回はしかし、対前年同期、対前期共に平均クリック単価は4%減だった。これは広告部門がすべて不調だったという意味ではなく、Googleの有償クリック数は対前年比20%増、対前期比3%増だった。
一方、Googleが2012年8月に買収したMotorola Mobilityに関しては、あまり詳しい話はなかった。前年度の第4四半期、この高く買ったハードウェア会社の売上は15.1億ドル(Googleの連結売上の約11%に相当)だったが、それより数字は下がっている。今回Motorola Mobilityの売上はわずか10.2億ドルだったが、過去数ヵ月間同社の携帯電話の出荷が明らかに減少していたことを踏まえると、想定の範囲内ではある。
それでもGoogleのEric Schmidt会長は先週のD: Dive Into Mobileカンファレンスで、次期スマートフォン製品ラインは「画期的」であると発表し、できる限りMotorolaを盛り立てていた。もう少し詳しい情報があってもよかったと思うが(特に収支発表を控えて)、今のところGoogleとMotorolaのハードウェア計画はベール包まれたままだ。CFOのPatrick Pichetteは前回の収支会見の席上、Motorola Mobilityには12~18ヵ月分の作業を要する製品が残っていることを指摘したが、それで来たるべきMotorola X Phoneの噂が鈍ることはなかった。
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(翻訳:Nob Takahashi)