またこの時期がやってきた ― Googleの会計第2四半期決算が発表され、それは多くの人々の予想とは違っていた。2013年Q2、同社の連結売上は141億ドル(前年同期比19%増)、純利益32.3億ドル、非GAAP1株当たり利益9.56ドルだった。
発表までの日々、アナリストらはウェブの巨人が何か大きい数字を発表することを期待していた ― Yahoo Financeによる総意は、非GAAP1株当たり利益10.78ドル、売上144.2億ドルで、今期のGoogleはいずれの数字も上回ることができなかった。明るい話題を探すとすれば、アナリストはGoogleの売上が前年比20%伸びることを予想し、Googleはそれをわずか1%下回っただけだったことくらいだ。
Googleの株価は、月曜日(米国時間7/15)に史上最高値を記録した後落ち着いていたが、本稿執筆時点で、時間外取引の株価は5%以上下がっている。
もちろん、気の早い一部アナリストがどう思おうとも、すべてが見た目ほど悪いわけではない。Googleの総広告売上は15%増で、これはGoogleの収益構造を踏まえると悪くない。広告と言えば、Googleの有償クリック数とクリック単価の数字に注目している人たちもいた。The Search AgencyおよびAdobe(VentureBeatによる)両社のレポートが、珍しく上昇予想で一致していたことを踏まえるとなおさらだった。結果的に両レポートは必ずしも全体像を描いていなかった ― Googleの有償クリックは前年比約6%減、クリック単価は23%増だった。Googleのトラフィック獲得コストは、前年同期の26億ドルから30.1億ドルに急増した。
そして、いっとき静かだったGoogleのハードウェア部門である。昨年Googleに買収されて以来ほとんど音無しだったMotorola Mobilityは、今月になって近日発売のMoto Xのティーザー広告を始めた。これはミッドレンジと目されるスマートフォンで、低価格と新奇なカスタマイズ・オプションによって波を起こすこと期待されている。おそらく今日この後、Googleが派手にMotorolaを応援する(今や恒例になりつつある)のではないかと私は予想しているが、発表によると同社のモバイルハードウェア子会社は、Googleの全売上に対してわずか9.98億ドルしか貢献していない。これはいくらMotorolaでも低すぎる数字だが、このところあまり新機種を売り込んでこなかったことを考えると強くは責められない ― ただし、MotorolaのGAAP経常損失が3.42億ドルだったことの説明はつく。
いつも通り、Googleは四半期決算に関する電話会見を東時間午後4:30/西時間午後1:30から行う。これは見逃がせない。CEO Larry PageはQ2を「すばらしい四半期」と呼んだが、物見高いアナリストたちの厳しい質問に晒されることになるだろう。
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(翻訳:Nob Takahashi)