昨年Googleはアカウント情報の機能をアップデートし、失くしたり盗まれたりしたスマートフォンを探せるようにした。GoogleはAndroidデバイスだけでなく、 iPadやiPhoneなどもアカウント情報から探せるようにした。近くこの機能はGoogle検索にも組み込まれ自分の名前をなどを検索するだけで起動できるようになる。
以前はAndroidデバイスのユーザーはウェブからAndroidデバイス・マネージャーのサイトを開き、 Googleのパスワードを入力しないとデバイスの場所を調べたりロックしたりすることができなかった。このサイトの機能はAppleの「iPhone/iPadを探す」とほぼ同様だ。また現在でもAndroidデバイスを登録しているユーザーは“find my phone”とGoogle検索すればこの機能を起動できる。
Googleの説明によれば、GoogleアカウントのページからAndroidとiOSのデバイについて同様に場所を探したりロックをかけたりできるようになった。新しい スマートフォンを探す機能では、 現在地の表示、着信音を鳴らす、画面のロック、所有者の連絡電話の表示、情報の消去などが簡単に実行できる。
ただしテストではiOSデバイスを完全にコントロールすることはできなかったため、GoogleはiOSの位置表示とロックにはAppleのiCloudを利用している。ただしアカウント・ページからiPhoneに電話をかけたり、デバイスをGoogleアカウントからリモートでログアウトさせたりすることはできる。いずれもデバイスの保護に役立つ機能だ。またスマートフォンのキャリヤに連絡したり地元の遺失物取扱所を探したりする機能も含まれている。
Googleでは「Googleアカウント」も含めてサービスの未来化に取り組んでおり、近くユーザーが自分の名前を検索するだけでGoogleアカウントのページにアクセスできるようにするという。
現在、Googleデバイスのマイクに向かって“OK Google, show me my Google account.”と呼びかけると実際にアカウントが起動する。現在は英語のみ対応しているが近くサポート言語の種類は拡大される。
「Googleアカウント」のサイトについて復習しておくと、スタートしたのはちょうど1年前で、プライバシーやセキュリティーなどを含め、 Googleサービスに関する設定がすべて一箇所で管理できる。ログインとセキュリティー、広告設定を含めた個人情報とプライバシー、各種アカウントなどの設定に加えてセキュリティー診断やプライバシー診断もできる。Googleのサービスは非常に数が多いので、個別のサービスをいちいち開かず、一箇所で設定ができるようにしたのはよい考えだ。新機能の追加によってデータやプライバシーの保護だjけでなく、スマートフォンを探すのにも使えるようになった。
Googleによればすでに10億人以上がGoogleアカウントのサービスを利用しているという。
上でも述べたように「スマートフォンを探す」機能はすでに有効になっており、Google検索との統合も近々実現する。
〔日本版〕「スマートフォンを探す」は非常に便利な機能だが、これはメニューの一種で機能を選択すると即座に実行されるので注意が必要。Androidデバイスのロック画面にパスワードをかけた場合、解除のためにはデバイスにパスワードを入力する必要があるので必ずメモしておくこと。ウェブからは解除できない。モバイル・デバイスの「設定」から「セキュリティー」を選択し、「ロック画面のパスワード」を「なし」に再設定する必要がある。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)