Google主導のAccelerated Mobile Pages(AMP)プロジェクトをBaiduなどアジア太平洋地区の検索大手がサポート

Googleが今日(米国時間3/7)、BaiduとSogouとYahoo Japanの検索結果は直接、Accelerated Mobile Pages(AMP)へ接続される、と発表した。

2015年に発表されたAMPは、Webページの高速ロードを可能にするGoogle主導のオープンなフレームワークだ。これは通常のWebページが、Facebook Instant Articlesのような高速ロードの配布チャネルに対抗できるための手段、と考えられる。

Googleは今それを、アジア太平洋地域に普及させようとしているようだ。とくに、同社によると、BaiduとSogouを合わせて中国の検索市場の90%を握っている、という。

今朝はニューヨークで、Google主催による初めてのAMPデベロッパーカンファレンスが行われ、この発表はそのステージ上で行われた。Googleのエンジニアリング担当VP David Besbrisが行ったキーノートによると、上記のパートナーシップによって“AMPページのリーチがものすごく増加”し、一つのファイルがどの配布プラットホーム上でも同じように振る舞うというパブリッシャーへの約束が満たされることになる、という。

Besbrisは曰く、 “AMPページもWebも均質な規格だが、配布プラットホームは違いが大きい”。

すでに、Bing, Pinterest, LinkedInなどもAMPをサポートしている。Besbrisによると、LinkedInでは、AMP化した記事ページは、読者がそこで過ごす時間が通常ページに比べて10%増えた、という。またYahoo傘下のTumblrは、そのすべてのブログをAMP化する予定だ。

Besbrisによると、AMPはもともと、ニュース記事の高速ロードをねらっていたが、今ではeコマースなどそのほかの分野に拡大している。彼は、すべての表示をAMP化したメッセージングアプリまで見せたが、それもやはりAMPの本来のターゲットではなかった。彼は、“アプリケーションが利用することは考えていなかった。あくまでもコンテンツのための規格だった”、と述べた。しかし言うまでもなく、メッセージングアプリの表示出力もコンテンツの一種だ。だから、静的な記事だけでなく、いろんなコンテンツでAMPを利用できるのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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