Google(グーグル)からスピンアウトしたAlphabet(アルファベット)傘下のLoonは、Telkom Kenyaと提携してケニアで数カ月以内に最初の商業トライアルを開始する。
Loonの目標は、遠隔地にインターネット接続を提供することで、太陽光発電による通信機器を搭載した高高度気球を使用し、設置が難しかったり、価格が手頃でなかったりする、恒久的な地上施設を置き換えることにある。
この新たな商業トライアル(数週間以内に装置が目的地に到着した後、年内に実施される)では、Telkom Kenyaは山岳地域に位置する複数の村に在住する顧客に対し、従来型のネットワーク施設と同額でインターネットへのアクセスを提供する。
Reuterによると、インターネット接続を提供する新しいモデルが、安定したサービスを利益の出る価格で提供することに懐疑的な提携通信事業者にとって、ビジネス的に理にかなうのかを証明するという点で、Loonはにやるべきことが残っているという。
この点において、Loonは気球ネットワークがペルーやプエルトリコでの取り組みにおいて、地上との接続を提供する技術的な能力を持っており、自然災害によってダウンしたネットワークを強化するために地元の通信事業者が無料でこの技術を利用し実証したため、次は商業的な能力の実証に熱心なようだ。
アルファベットの気球インターネット計画は、同じように遠隔地に固定設備によらないインターネットを遠隔地に提供する衛星インターネット、例えばSpaceX(スペースX)の「Starlink」などと最終的には競合するものだ。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)