Google CloudのCOO、わずか7ヶ月で離任――原因に関心集まる

昨年11月、Googleは Diane BryantがGoogle Cloud事業の新しいCOOに就任すると発表した。Bryantは当時Intelのデータセンター事業部の責任者で一時休職中だった。Bryantの採用はGoogleにとって大成功だと考えらたが、長続きしなかったようだ。Business Insiderのスクープによれば、Bryantは就任からわずか7ヶ月でGoogle Cloudを去った。

TechCrunchがGoogleに確認を取ったところ、広報担当者から、「BryantがGoogleを離れたことを確認する。われわれは在任中のBryantの貢献に感謝し、次の段階にも多幸を祈っている」というコメントが返ってきた。

Bryantの離任の原因は現在のところ明らかでない。IntelのCEO、Brian Krzanichが女性社員との不適切な関係が報じられて辞任した後、取締役会は後任探しを始めている。Bryantはその条件に適していると考えられている。IntelはCEOの選択で部内者を抜擢するのが例だった。ただし今の段階でIntelの取締役会がすでに後任を決定しているということは考えにくい。Intelに25年間勤務して実績を挙げてきたBryantのリクルートはGoogle Cloudにとってヒットだった。Googleはクラウド事業でAmazonとMicrosoftを追う立場にあり、Bryantはこうした事業のトップとして理想的と見られていた。

Bryantの採用にあたって、Google CloudのCEO、Diane Greeneは「Bryantの戦略における見識やテクノロジー上の知識、またクライアントを熟知していることなどは今後Google Cloudを新しい段階へとスケールさせるためにこの上なく価値あるものとなるだろう」と述べていた。最近のアナリストのレポートによればGoogle Cloudの市場シェアは漸増しており、売上もそれに比例してアップしている。それでもGoogleはこの分野でかなり離れた3位であり、この状態は当分変わりそうにない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

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TechCrunch Japan

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