Google Nowはたぶん、ぼくがAndroidを好きな理由の一つだ。だから、Chromiumの最新ビルドにノーティフィケーション(通知)センターが載ったというニュースは、すばらしい。先月のChromeのコードの変更はGoogle Nowのカードが近くChromeに載ることを示唆していたから、ノーティフィケーション(通知機能)と合わせると*、いよいよGoogle Nowはモバイル以外の世界にも広がっていくようだ。〔*: 新しいGoogle Nowカードが掲出されるとユーザには通知アラートが行く。だから両者はセット。〕
通知センターに関するコードの変化を見つけたのはフランスのデベロッパFrançois Beaufortだ(The Next Webより)。Google NowのカードがChromeに載るらしいと思わせる最初の変化を見つけたのも、彼だ。実際に動かしてみるには、Chromeのためのオープンソースの開発パイロットというかテストベッドのようなChromiumを使う必要がある。そして、ブラウザの構成パラメータchrome://flagsで”Enable Rich Notifications”オプションをonにする(通知をon)。こんな面倒なことをするより、Chromeの正規バージョンを待ちたいというユーザがほとんどだろう。しかもノーティフィケーションセンターには今はまだ、わずかなものしかないからね。
これまでの通知機能はGoogle Nowにとってあまり便利じゃなかった。ノーティフィケーションセンターの導入で、Chromeの通知機能が大幅に改良される。つまりiOSのNotification Centerみたいに、通知が一箇所で集中管理されるのだ。最新情報が一箇所にまとまっているから、ほかの仕事をしながらでもほんの一瞬で更新情報をチェックできる。とりわけ、Chromebookのユーザには便利だ。
Chromiumで試行したことのすべてが、その後の安定バージョンのChromeに載るわけではないが、でもこれは、Google Nowのリーチを広げていく長期的な戦略の一環だろう。とくに、デスクトップではモバイルよりも多くのユーザ情報を集められるから、Google Nowにとっても、栄養豊富な環境だ。それに、デスクトップユーザにGoogle Nowの味を教えると、モバイルでも使いたくなるだろう。Chromeが正規にサポートして当然、とも言える機能だよね。