GoogleはGoogle Now通知センターをデスクトップ版Chromeに移植した。アップデートは今日(米国時間3/24)から数週間かけて行われる。
ユーザーは新機能によって携帯電話で受け取っている内容と同期した通知をデスクトップでも受け取ることができるようになる。Google Nowを利用するためにユーザーは特に何もする必要はない。iOSまたはAndroidスマートフォンで使っているのと同じアカウントでログインするだけでよい。
Google Nowカードには今日の天気、スポーツ試合の結果、交通情報、Googleカレンダーに登録した日程などが表示される。こうしたデータの一部はユーザーのスマートフォンの位置情報に基づいて選択されるという。
Googleは今回発表したヘルプ文書で、 iOSまたはAndroidで自宅、勤務先の位置情報を設定すると、それがデスクトップのGoogle Nowにもコンテキストとして反映すると述べている。 Google NowはChromeが起動していないときでも位置情報をチェックしている。Nowを必要としない場合はChromeの通知アイコン(釣鐘型アイコン)をクリックし、設定(歯車アイコン)を開いて[Google Now]のチェックを外せばよいということだ。
Google NowがChromeに導入されるのは予期されていた。デベロッパー向けバージョンではしばらく以前からこの機能が実装されており、2月からはベータ版にもNowが組み込まれた。やっとGoogleはNowを一般向け安定版に導入する準備が整ったわけだ。最近Googleはモバイルとデスクトップのプラットフォームを融合させる試みを加速せているが、これもその一環だろう。
Google Nowはユーザーの利便のためばかりでなく、 Googleがユーザーについてのデータを収集するための手段としても開発された。今回のChromeへの導入にあたってGoogleはさらにNowの対話性を高め、新たなユーザー情報を収集する方法を準備しているかもしれない。そのためにはNowをさらにスマート化し、利便性を高める必要がある。デスクトップ化に伴ってGoogleがどんな機能強化を考えているのか注目だ。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)