GoogleのPowerPoint対抗馬Google Slidesに、今日(米国時間5/4)からQ&A機能が加わる。これによってプレゼンターとオーディエンスのあいだに対話性が生まれ、前者は後者から質問やフィードバックをもらうことができる。オーディエンスが自分のお気に入りの質問に票を投じる機能もある。
SlidesのQ&A機能は、今日から全世界一斉に展開される。
プレゼンターがSlidesのプレゼンタービューでボタンを押すと、Q&Aセッションが始まる。モバイルではそれは、“オーディエンスツール”ボタンからのメニューにある。セッションが始まると、画面上部にQ&Aへのリンクが表示される。
Googleによると同社は、この新しい機能をGoogle Science Fairで優勝したShree Boseが同社のニューヨーク支社で行ったプレゼンテーションでテストした。200名の中学生を前に彼女が行ったプレゼンに、170の質問が寄せられた(下のビデオ)。
それはプレゼンのオーディエンスの典型的な例ではなかったかもしれないが、でも明らかに、オーディエンスの全員がラップトップやスマホを持っている場合には、プレゼンの終了後などに口頭で行うQ&Aよりもずっと効率的だ。マイクのあるところまでのこのこ歩いていって、多くの聴衆を前に質問を言うことを、尻込みする人もいる。逆に、人前で話すことが大好きで、話が長すぎる人もいるしね!。
どんなプレゼンテーションでも使えるSocial Q&Aや、テキストメッセージによる投票サービスPoll Everywhereなどもあるが、それらは有料の場合もあるし、Google Slidesなど特定のプレゼンツールとの相性は、必ずしも良くない。
思い出した方もおられるかと思うが、Googleには前に、Moderatorというツールがあった。2015年の7月に閉鎖されるまで、Moderatorはよく似たクラウドソースのQ&Aサービスを提供していたが、でもそれは、大きなイベントが始まる前に質問を集める、というものだった。
今日Googleは、Q&A以外にも、プレゼンテーションをより容易にするための二つの新しい機能をSlidesに加えた。ひとつは、iPhoneやiPadからGoogle Hangoutへスライドをプレゼンできる機能。もうひとつは、コンピューターからプレゼンをする人のための、Web上の仮想レーザーポインターだ。