2012年にMozillaは、HTMLとCSSとJavaScriptの基礎を教えるためのコードエディタThimbleをローンチしたが、その後ブラウザ上のコードエディタはBracketsや、完全なIDEのNitrousが人気者になったため、影を潜めてしまった。しかし今日Mozillaは、Thimbleを再度ローンチし、デザインを大幅に変え、たくさんの新しい機能を導入した。
Thimbleは、AdobeがサポートしているオープンソースのBracketsがベースで、今でもWeb開発の基礎を教えるための教材、という位置づけだ。Mozillaは、教材を自分で選ぶことのできる教育者やその生徒たちにこのプロジェクトを勧めるとともに、個人の学習者の独学のための利用もねらっている。
こんどの新しいバージョンでは、背景を黒地と白地のどちらかを選べる(上図)。また、カラーピッカー(色指定)や、ファイルとプロジェクトへの容易なアクセスがサポートされた。これまでのThimbleでは一つのプロジェクトを作れるだけだったが、今度からは複数のWebページを管理し、リンクできる。
最近では初心者でも自分のサイトをモバイル対応にしたいため、Thimbleはそれにも対応している。プレビューモードでは、モバイルの画面も見ることができる。またzipされているサイトも、ファイルをエディタにドラッグするだけでインポートできる。ファイルの自動保存や、エクシテンションのサポートも加わった。
教師が生徒たちに基礎的なスキルを教えるために利用できるHTMLページやCSSスタイルシートのサンプルプロジェクトも、いくつか用意されている。
Mozillaのプロジェクトではあっても、Thimbleはどの現代的なブラウザ上でも使える。
Thimbleを試してみたい人は、ここからスタートしよう。