ベルリンで開催中のIFAはコンシューマー・エレクトロニクス分野で世界的に有名なショーの一つだが、8月末から9月にかけてというタイミングにも大きな意味がある。多くのメーカーにとってIFAはクリスマス商戦に向けて主力製品を世界に披露するのに格好の舞台だ。
このところトレードショーとしてIFAの重要性が増しているのは主にこの理由だ。もっともSamsungやDJIといった巨大メーカーが新製品をIFAが開催される数週間前に発表してしまったため、この点では今年はやや盛り上がりに欠けたかもしれない。
しかしこのショーが面白いのはおかしなな製品が登場するからだ。 IFAはなぜか奇想天外なガジェットを引き寄せる傾向がある。今年もその例にもれなかった。以下ご紹介するのはもっとも重要な、もっとも優れた、もっとも奇妙な製品の例だ。
Alexaルーター
今年の大型トレードショーではいたるとこでスマートアシスタント製品が見られた。最新のトレンドはAlexa搭載ルーターだ。NetgearとHuaweiはルーターをスマートスピーカー化する。別にそんな必要ないと言うなかれ。どうせAlexaが家にあるならルーターにその機能があってもいい。両社の製品を比べると、家中にメッシュ・ネットワークを張り巡らせることができる点でNetgear版の方が説得力があった。
スーパーTV
消費者は隣人が持っているのより優れたテレビを買いたがる。テレビ・メーカーはこの傾向に大喜びで、ますます高精細度のテレビを開発してきた。今年のトレンドは8Kだ。まだメインストリームにはなっていない若いテクノロジーだし、8Kのコンテンツも少ない。しかしIFAのテレビはSamsung、LG、東芝、シャープ、その他、8K一色だった。
スマートフォン、スマートフォン
海外で発表されたスマートフォンの将来は運任せのところがある。アメリア市場への参入はハードルが高い。IFAでお披露目されたスマートフォンの多くはそもそもアメリカ市場にたどり着けないことが多い。とはいえ、今回のIFAでも各社からそれぞれ興味深いフラグシップモデルが発表された。いくつか代表的プロダクトを紹介してみよう。
- ソニー Xperia XZ2:同社として初の6インチOLEDモデル。ソニーお得意のカメラと画像処理テクノロジーを搭載。
- LG G7 One: Google Oneはもともと途上国向けのエントリーモデルだが、G7 Oneはフラグシップに近い高性能といういささか異色の製品だ。もっともスマートフォン分野ではLGは異色の製品を出すのを恐れていない。
- HTC U12 Life:LGと同様、HTCのハンドセットも人目を奪う新機能よりコストパフォーマンスの良さを狙っている。U12はエントリーモデルの価格で中級機の性能が手に入る。
なんだかよくわからないがスゴイ
これがIFA名物の奇天烈な製品の代表だ。おそらく値段も高いはず。私が住んでいるニューヨークののアパートの部屋一杯になるサイズだ。しかし本格的なアーケード式フライトシミュレーターやカーレースを家で体験したいなら3軸で回転するAcer Predator Thronosは理想的なゲーム座席だろう。
その他
- Lenovo Yoga Book C930:実用性はよくわからないが、興味を引く製品ではある。C930は Lenovoが伝統的なキーボードの代わりにeインクの電子ペーパーのタッチディスプレイを使おうとする努力の最新の例だ。
- Polaroid OneStep+:おなじみのインスタントカメラの復活。いくつか新しい機能も含まれている。
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