Insta360 Airは、Androidにお手頃価格で簡単な360度写真と動画をもたらす

これまで以上に多くの場所で360度ビデオとイメージを共有できるようになった。とはいえそのコンテンツをまずはどうやって取り込めばよいだろうか?Insta360は、利用者の持つスマートフォンへの比較的安価なアドオンで少し名前が売れてきている。これを使えば360度の録画と放送を行うことが可能になる。129.99ドルのInsta360 Airは、同社のAndroidデバイス用アクセサリだ。小さなパッケージは写真道具箱に気軽に追加できる。

Insta360 AirはUSB CもしくはマイクロUSBコネクターを備えた小さな球体だ。どちらのタイプのAndroidで利用するかによって、どちらのバージョンを買うかが決まる。私はGoogle Pixel XLとペアリングすることにした。ということで使っているのはUSB Cバージョンだ。コネクターはボールに固定されているので、選択は賢く行おう。もし将来新しいデバイスを買ってコネクタ形状が変わったら、もう1台Insta360を購入しなければならない。

とはいえ、固定コネクタにこだわることで、Airはデザインも、使い勝手も、構造も、とてもシンプルなものになっている。それは非常にしっかりとしていて、比較的頑丈な感触の、硬いプラスチックの球だ。360度写真のためにAirに装着された2台のカメラのレンズを保護する、ソフトシリコンのケースもついてくる。そのよく考えられたデザインは、カバンのなかで殆ど場所をとらず、ぶつけたり、落とした場合のショックからカメラを保護する役割も果たす。そして、球形のカメラ本体のコネクターを延長できるように、USBを延長するアクセサリーも付属している。

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ボールを携帯電話のUSBコネクターに接続するだけで、動作が始まる。まだアプリをインストールしていない場合にはGoogle Playからのインストールを促されるが、既にインストール済ならそのままアプリが起動する。画面上でイメージプレビューを見る際に、カメラが正しい方向を向くように、携帯電話上の表示方向は上下逆になる。

Insta360 Airで写真やビデオを撮影すること自体は、スマートフォン内蔵カメラで撮影を行うのと同じくらい簡単だ。しかし慣れるまでには少々時間が必要だ、なにしろこれまでのように「正しい」ショットを撮ろうと何かを狙うというやり方ではないからだ。興味深い高さで、例えば電話を高く差し上げたり、低い位置で撮ることが、良い結果を生み出すことにつながるようだ。撮影の後でもキーフレームや開始フレームを設定できるので、現在カメラが何に「向けられて」いるのかについて、あまり真剣に考える必要はない。

写真は、Instagramを含む様々なソーシャルネットワークで簡単にシェアができるが、特にFacebookでのシェアがお勧めだ。Facebookが360度をネイティブにサポートしているので、投稿した写真は友人たちのFBフィード上で簡単に効果を発揮することができる。見る側がモバイルを使っているなら携帯電話を動かすことで画像を回転させることが可能だ。

下に埋め込まれた例からも分かるように、イメージの品質も良い。例えばDaydreamを使ってGooglePhotoを見るなどの没入型のVRを使った場合には、解像度の限界に気が付いたかもしれない。Insta360はそれを「3K」と言っている。しかしこの記事にあるようなデスクトップやモバイルの埋め込み映像を見る場合には、十分に詳細で品質も素晴らしい。特に2台のカメラからの180度の画像を縫い合わせて映像がブレないようにしている裏方のソフトウェアの働きが優れている。

要するにInsta360 Airは、iOSにフォーカスした以前の製品Insta360 Nanoのように、手頃な価格でサラウンドイメージとビデオをキャプチャできる、素晴らしい製品だ。Nanoと違い、バッテリーを内蔵していないので、スマートフォンなしには利用することができない。しかし新しいギミックも用意されている、付属品のフレキシブルなUSBケーブルを用いれば、コンピューターに繋いでライブストリーミングを行うことができる。このことでスマートフォンを利用する際のバッテリーやプラットフォームの問題を避けることができる。

基本的に、これはあなたの写真武器庫に沢山の柔軟性を加えるツールだ。そしてこの先私のカメラバックの中で、恒久的に場所を占めることになるだろう。

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(翻訳:Sako)