Instagram、フォロー用画像を生成するNametagsテスト中――他の新機能もまもなく公開

InstagramはFocusと呼ばれる新しいポートレートモードなどの機能を準備しているが、さらにフォロー用画像を生成するNametagsをテスト中だ。この画像をInstagramのカメラでスキャンすると、すぐにその相手をフォローできる。TechCrunchでは先月、Android APKのコード中にこの機能を発見 していたが、読者のGenady Okrainのおかげで、スクリーンショットとさらに詳細な動作のようすが判明した。

NametagsはInstagramのユーザーが自分のアカウントを画像でプロモーションする機能だ。一般のユーザーの場合だと、 会ったばかりの友達をフォローするのが簡単になる。企業や著名人はNametag画像をソーシャルメディアの投稿用プロフィール画像に使ったり、ポスターや名刺に印刷しておくことができる。セレブの場合はこうした画像を販売することも可能だろう。

Instagramの広報担当者はTechCrunchに対してNametags機能をテスト中であることを確認した。最近Instagramは多数の機能をテスト中で、TechCrunchではInstagramのビデオ通話機能をAndroid APKで発見している。またFocusと呼ばれる高度なポートレートモードもテスト中だ。[アップデート: Focusは公開ずみ.]

ユーザーに対してNametags機能が公開されている場合、スクリーンショットのようにプロフィールページにNametagsのボタンが表示される。クリックするとNametagsエディターが開く。使用するセルフィー画像選び、顔フィルター、カラーグラデーションの背景、絵文字を使ってインパクトを強める。ユーザーのInstagram名は中央に表示される。現在はベータ・テスト中なので、まだNametagsの共有やスキャンはできないが、APK中には「Instagramのメンバーはこの画像をスキャンして簡単に友達をフォローできる」という説明があった。

Snapchatは2015年1月にSnapcodesという似たような機能を発表している。つまりInstagramがこの機能をコピーするのにだいぶ時間がかかったわけだ。ソーシャルメディアのセレブや企業の多くはやむなくSnapchatのDiscoverチャンネルを利用しているが、その目的の重要な部分は自身のInstagramアカウントをプロモートすることだ。もしInstagramアカウントのプロモートがもっと簡単になり、 利用回数を大きく増やせるツールがあれば、企業やセレブはFacebook傘下で圧倒的にユーザー数の多いInstagramアカウントでプレミアム・コンテンツを発表するようになる。今になってInstagramが NametagsというSnapchatのコピー機能の実装に踏み切った理由のひとつにはこのような背景が考えられる。

Instagramの新機能7についてはTechCrunchのFocus記事参照

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

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TechCrunch Japan

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