Instagramは、動画によるStories(ストーリー)とReels(リール)機能をもっと使いやすくするために、”caption sticker”(キャプション・スタンプ)を公開する。これを使えばユーザーは音声がなくても動画を見ることができる。新機能は聴覚が不自由な人が動画コンテンツを見るのを便利にするだけでなく、音を鳴らしたくない場所で、ヘッドホンやイヤホンがなくても動画を見る方法としても使える。
本機能を使うために、クリエイターはまずInstagramアプリのStoriesかReelsのカメラを使って新規にビデオを撮影するか、スマートフォンのギャラリーからビデオを選んでアップロードする。次に、スタンプトレイを開いて「キャプション」スタンプを選ぶと、会話がテキストに変換される。キャプションのスタイルや位置、テキストの色等をコンテンツに合わせて編集することもできる。投稿すると、キャプションが動画と一緒に全員に表示される。
開始当初、新機能は英語のみで、英語を話す国でのみ利用できるが、Instagramは他の国や言語でも近いうちに提供する予定だと言っている。また、キャプション・スタンプはまずStoriesで提供されたあとReelsでテストを開始し、その後全面公開される。
キャプション・スタンプは開発中だった昨年に< Collab sticker(コラボ・スタンプ)やLink sticker(リンク・スタンプ)やReshare sticker(リシェア・スタンプ)などとともに発見された。Instagramの親会社であるFacebookも、独自のスタンプを開発中らしい。キャプション・スタンプは今年の春になってテストが開始された。
今回の機能追加は、TikTokが独自のキャプション機能である “auto captions”(自動キャプション)を発表したわずか数週間後のことだった。自動キャプションは、TikTok動画内のアメリカ英語と日本語の会話を自動的にテキスト変換する。ただし、テキストそのもののカスタマイズはできず、視聴者はアプリのシェアパネルからキャプションをオン/オフできる。同機能はまだ広く公開されていないため、多くのTikTokクリエイターは今も自分でキャプションを作ったりサードパーティー・アプリを使って作っている。
Instagramは、キャプションは以前からスレッドとIGTV向けに公開されていたが、StoriesとReelsに拡張したことでより大きなインパクトを与えるだろうと話した。InstagramではStoriesだけで毎日5億人以上に使われている。
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(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook )