Facebook傘下のInstagramは、社内の公平性を推進する取り組みについて発表した。ジョージ・フロイド氏の死をきっかけとして同社は黒人の声を抑圧するのではなく高めていくと6月に発表したが、今回の変革はそれ以降に進展があったものだ。
Instagram責任者のAdam Mosseri(アダム・モセリ)氏は同社のブログで以下のように述べている。「自分が関心を持っている人種問題、市民権の問題、社会問題などへの意識を高めるために、これまで以上に多くの人々がInstagramのプラットフォームを利用するようになってきています。これが大きな動機付けとなり、弊社では、一部のグループに対してInstagramのサービスが十分でない分野を評価すると、6月にお約束しました(Instagramブログ)。弊社には、自分たちが何をどのように構築するかを見極める責任があります。そうすることで、弊社製品の利用体験に、コミュニティの行動や願望がよりよく反映されるようになります」。
まず、Instagramはエクイティ(公平性)チームを設立して「製品開発やInstagramの利用体験における偏りをより深く理解し、それに対処する」とモセリ氏はブログで述べている。エクイティチームは公正かつ公平な製品の開発やアルゴリズムの公平性の確保に取り組む。公平性とインクルージョン担当プロダクトマネージャーの求人情報によれば、このチームは公平性とインクルージョンを専門とし、「グローバルなコミュニティに向けて公平な体験を創出する」という。
Instagramはダイバーシティの責任者もこれから雇用する。求人情報によれば、ダイバーシティ&インクルージョン担当取締役は多様なバックグラウンドを持つ人材を増やし、定着させる職責を負う。Facebookには2013年からダイバーシティ担当責任者がいるが、Facebookの企業の規模を考えればInstagram専任のダイバーシティ責任者を置く価値はあるだろう。
Instagramは、黒塗りの顔を描いたコンテンツやユダヤ人に関するステレオタイプといった暗示的なヘイトスピーチに関するポリシーを改定したことも公表した。深刻なレイプの脅迫をするアカウントは、コンテンツだけを削除するのではなくアカウント自体を停止するとも述べている。
認証については、プレスソースのリストを拡大し、黒人、LGBTQ+、ラテンアメリカ系メディアを追加した。また、フォロワー数の多いアカウントを自動で優先する認証プロセスを取りやめた。
画像クレジット:NurPhoto / Getty Images
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(翻訳:Kaori Koyama)