Instagramは、オブジェクト認識技術を使用して視覚障碍者のための写真説明を追加する

Instagramはビジュアルなサービスだ。利用者が撮影した写真や動画をフィードする。だが同社はいくつかの新しい機能を導入することで、視覚障碍をもつユーザーに向けてのサービスを充実させようと再検討を行っている。

本日行われたアクセシビリティに重点を置いたアップデートでは、視覚障碍のあるユーザーのために、投稿内容に関する代替テキスト説明を提供する2つのオプションが用意されている。1つはユーザーによる代替テキスト入力を利用するもので、もう1つはFacebookのオブジェクト認識技術を使って説明を生成させる方法だ。

入力/生成された説明は、画面読み上げ機能を利用しているユーザーは聞くことができる。写真を投稿する際には、「詳細設定」の中に、ユーザーによる代替テキスト入力オプション(英語版では”Write Alt Text”という項目)が提供される(もちろんそれは少しばかり遠回りの方法だが)。もちろん人間が記入することでしか達成できないレベルのビジュアルな説明がある一方で、同社によって使われているオブジェクト認識ソフトウェアが、メインフィード、検索、そしてプロフィールといったセクション内に対する、ほぼ全ての項目へのテキストによる説明を生成する。

これは、これまでビジュアルに熱中させるフィードを推進しながら、テキストや外部へのナビゲーションは避けて、ほぼ完全にビジュアルであることで有名になったサービスとしては興味深い方向性だ。これまでは、Instagramは主流ユーザーを相手にしており、視覚障碍者(この機能を発表したブログ記事によればその数は2億8500万人である)も相手にはしてこなかったからだ。

(訳注:日本時間2018年11月30日0時の時点では、訳者のiOSアプリケーションはまだアップデートされていない。全部に行き渡るにはある程度の時間がかかるものと思われる)

写真クレジット:Getty Images

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(翻訳:sako)

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TechCrunch Japan

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