IoT(物のインターネット)の汎用開発キットを作っているSpark Labsが$4.9Mを調達してIoT用のOSをローンチ

Nestのようなサーモスタットをオープンソースで作っているSpark Labsが、Lion Wells CapitalのリードによりシリーズAで490万ドルを調達した。これにはO’Reilly AlphaTech VenturesとSOSventures、Collaborative Fund、そして多くのエンジェル投資家が参加した。

Spark Labsの主製品は今二つある。まず39ドルのSpark Coreは、IoTデバイスを作るための小さな開発キットだ。そしてSparkCloudは、IoTでインターネットにつながったデバイス同士がコミュニケーションするためのプラットホームだ。そして今日同社は、Spark OSと称する第三の製品を発表した。これはSpark CoreやSparkCloudを使うプロジェクトのためのOSで、iOSやAndroidとの互換性もある。

Spark Coreはこれまでに約25000ほど売れているが、Spark LabsにはSpark Coreを軸とするより充実したキット製品もある。それには、ブレッドボードやジャンパ線、抵抗器、コンデンサ、センサ、ボタン、LEDなどが含まれていて価格は99ドルだ。

ご覧のようにSparkの製品は、初心者が容易に楽しめると同時に、高度な企業用の用途にも十分使える。

Spark Labsはこれまで、Kickstarterでも成功しており、目標額1万ドルに対してその60倍を集めている。

ファウンダのZach Supallaは、耳の不自由な父親が彼の母親と常時コミュニケーションできる方法として、母親が父親にテキストするとライトが点滅する装置を作り、そのときに、IoTの広いニーズと可能性に目覚めた。

父親のために作ったSpark Socketがその後、Spark CoreやSparkCloudへと進化していった。つまり、さまざまなIoTをトライする人たちのための、汎用の開発基盤だ。

“うちの最大の課題は、視野をつねに広げておくことだ”、とSupallaは言う。“IoTは範囲がとても広い。世界中の企業がいろんなことに取り組んでいる。だから市場の様相は、誰かが何かをローンチするたびに毎週変わる。幸いにもこれまでは、うちも機敏に追随できているけどね”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))