iPhoneでもダークモードをサポートするiOS 13

Guilherme Rambo氏が書いた9to5macの記事によると、iPhoneやiPad用iOSの次期メジャーバージョンには、システムレベルのダークモード、新しいジェスチャー、音量のポップアップ表示の変更など、多くの新機能の搭載が予定されている。

ダークモードは、macOS Mojaveのダークモードとほとんど同じように動くはずだ。つまり「設定」で、システムレベルのオプションとして選択できる。ダークモードをサポートするアプリは、それ以降に起動すれば、自動的にモードが切り替わる。あとは、サードパーティのデベロッパーが、ダークモードをサポートすることを願うだけだ。もし、Facebook、Instagram、Gmail、あるいはAmazonといったアプリが、目に痛い白い背景に固執するなら、この新機能も無駄になってしまう。

他にも大きな変化がある。iPadでは、1つのアプリで複数のウィンドウを開けるようになるのだ。すでにSafariでは、2つのタブを横に並べて開くことができる。しかしAppleは、このような機能をSafari以外でも使えるようにしようということらしい。カードのメタファーを使うのだ。つまり、個々のウィンドウが1枚のカードによって表現される。ユーザーは、それを動かしたり、重ねたり、あるいは閉じたりすることができる。

その他のiOS 13の新機能は、どちらかというとマイナーなもので、ユーザーのフラストレーションの軽減を狙ったもののように見える。たとえば新しいジェスチャーが追加され、デバイスを振らなくても操作を元に戻すことができるようになりそうだ。その代わり、仮想キーボードを3本指でスワイプすることで、文字入力を取り消したり、やり直したりできる。

さらにAppleは、テーブルビューやグリッドビューで、複数の項目を同時に選択する新たな方法にも取り組んでいるようだ。つまり、長方形を描くようにドラッグして囲むことで、複数のアイテムをまとめて選択できるようになる。ここでもAppleは、macOSの伝統的な操作を、iOS上で再現しようとしているようだ。

また、メールやリマインダーといった純正アプリもアップデートされることになる。メールでは、受信した電子メールを、マーケティングや旅行など、カテゴリーごとに自動的に分類してくれるようになる。Gmailと似たような感じだろう。

そして、あの目障りな音量のポップアップ表示は廃止されることになりそうだ。Appleは、飛び出して画面を隠してしまう表示を、もっと控えめな音量インジケータに置き換えることになるだろう。

全体を見渡してみると、最もワクワクさせる新機能は、1つのアプリが複数のウィンドウを開けるようになる、というものではないだろうか。Appleが、その機能をどのように実装しようとしているのか、そしてユーザーは、それによってどんなことが可能になるのか、とても楽しみだ。iOSにとって伝統的な「1つのアプリに1つのドキュメント」というメタファーから抜け出すなら、いろいろ多彩なワークフローの可能性を拡げることになるだろう。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)