AppleはiPhone Xの数字について必ずしもオープンではない。それはこの新機種のちょっとした特殊性のせいでもある。まず、999ドルのスマートフォンであること。さらには、もう一つの高級iPhoneモデルと競合する位置づけだという事情もある。
ともあれ、Canaysの最新レポートによると、この高価な新スマートフォンは順調な売上をみせており、2017年第4四半期に2900万台を出荷した。これは、アナリストらの数字によると「ホリデーシーズンで世界一売れたスマートフォン」ということになる。
悪くない実績だ。発売当初Appleの説明に多くの疑問が投げかけられたその価格設定を踏まえるとなおさらだ。11月始めに一部で見られた供給問題の後、生産量が増加したことも後押ししている。実際、一時的な品薄状態が年末にかけての売上を加速させる要素となったとしても驚くにあたらない。
それでも、アナリストの当初予測には届いていない。年初には2017年4Qの販売台数を3000~3500万台としていた予測もあり、2018年Q1の予測を修正することになった。つまるところ、スマートフォンの成功というのは、すべてが相対的だということだ。
最低限言えるのは、消費者はたとえ代わりとなる低価格の機種が同時期に市場に出回っていても、最新の華やかなモデルに高額を支払う意志があるということだ。もちろん、これらはアナリストの予測にすぎず、眉につばをつけてかかる必要がある。とはいえ、特定期間については公式の数字に近いと考えられる。
調査結果から見られるニュースの断片。出荷されたiPhone Xのうちおよそ700万台が中国向けだった。この地ではAppleの市場シェアが乱高下している。かつて同社は5cなどの低価格モデルを中国市場に投入してさまざまな低価格国内ブランドに対抗しようとした。
どうやらiPhone Xでは反対のことが起きているようで、都市部での売れ行きが好調だ。購入者はHuaweiやXiaomiといった国内トップブランドから乗り換えているという。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )