独立系ベンチャーキャピタル「kemuri ventures」は10月1日、国内ベンチャーキャピタルとしては初となる「フードテック特化型ファンド」を設立した。ファンド名称は、「食の未来1号投資事業有限責任組合」(食の未来ファンド)。主な投資対象はフードテック領域のスタートアップ(日本国内)で、ファンド規模は総額10~30億円。
丸井グループ、バリュークリエイト、レオス・キャピタルワークスなどがすでに加入。1次募集を完了しており、今後は投資活動と並行して、食領域の大手事業会社向けに、ファンド総額の上限を30億円として2次募集を始める。また、食の未来ファンド加入会社向けに、オープンイノベーションやCVC設立・運営のサポートも行う。
- 名称: 食の未来1号投資事業有限責任組合
- 設立日: 2020年10月1日
- 無限責任組合員(GP):kemuri ventures
- 運用期間: 2020年10月~2030年9月(10年間)
- ファンド規模: 総額10~30億円
- 主な投資対象: フードテック領域のスタートアップ(日本国内)
「食」は、日本の基幹産業のひとつになるポテンシャルがあるものの、人材不足やDX化の遅れをはじめ多くの課題を抱えており、それらが解決されなければ衰退の道をたどるリスクもあるという。kemuri venturesは、アフターコロナを見据えると、現在は、数十年続いた20世紀型の食ビジネスの大きな「転換期」を迎えていると指摘している。
また同社は、多層的な共創(日本と海外、スタートアップと大手企業、官と民、6次産業化、SDGs)を通じて、食領域で日本は「リーダーシップ」を示すべきと考えているという。食ビジネスの課題を解決し、新しい食の可能性にチャレンジする起業家を支え、共に苦悩しながら「食文化・食ビジネスの未来を創る」ために、食の未来ファンドを設立したとしている。
ミッション(使命)
- サステナブルな世界を次世代に(SDGs)
- 食ビジネスを日本の基幹産業のひとつに
- 明るい未来を創ることにチャレンジする起業家を応援
- スタートアップとの共創による大企業の変革(オープンイノベーション)
- 食ビジネスの人材不足を解消