KindleのiOSアップデートにユーザーのライブラリを完全に削除するという恐怖のバグ〔アップデート:修正版リリースずみ〕

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昨日(米国時間2/26)、AmazonはKindleのiOSアプリ( iPhone、iPad、iPod touchすべて)をバージョン3.6.1にアップデートした。

いくつかのバグを修正し登録手続きを改良するのが目的だったが、このアップデートには深刻なバグがあったことが判明した。本の虫そろいのユーザーたちの目の前で彼らのAmazonのデジタル・ライブラリーと個人設定が完全に消滅してしまったという。

アップデート: Amazonは以下のような呼びかけを発表した。

今回のアプリのアップデート中にユーザーの登録を削除してまう可能性のある問題が発見されました。この場合、Amazonアカウント名、メールアドレス、パスワードをAmazonCloudに登録してください。Amazonから購入したコンテンツはクラウド上に保管されており、利用できます。Amazonではこの問題を修正したバージョンをAppleに送付しておりますので公開をお待ちください。

アップデート: AppleがAmazonの修正版(3.6.2)を公開した。この最新版は安全と思われる。

iTunesのページに書き込まれた悲鳴の一部。

このアップデートはiPadの私の本を全部削除してしまいました。別名で再登録しなければなりませんでした。一からやり直しです。クラウドには130冊も本を保管しているのです。

さて、ここで注目はAmazonが熱心なKindleファン(まあFireを使わずにiOSデバイスを使っているという点でそれほど熱心なファンとはいえないのかもしれないが)にどう対応するかだ。消えてしまったライブラリの復元について何らかの措置を考えているのだろうか?

幸いなことに、データはクラウドに残っているので、ユーザーが同じコンテンツを二度買わざるを得ないような事態には陥らずにすんだ。しかし映画を25本、テレビ番組を30回分、本を200冊購入していたとすると再ダウンロードはそうとうに苦痛な作業になるだろう。

[via TUAW]

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+