今年のCESでは山ほどの新製品を見てきた。しかし、中でもわれわれの目を捕えたのはKubo、子供たちにプログラミングを教えるロボットだ。
Kuboは実にシンプルなロボットだ。大きさはジュースの缶くらいで車輪が2つついていてデスクやテーブルの上を動き回る。そして高度な身体能力に欠ける部分は頭脳が補う。
Kuboには独自のプログラミング言語、TagTileがある。この言語はKuboに命令を与えるパズルピースからなる。例えば、次の3つのピースを並べる ― 前進、ターン、前進。するとKuboはピースの上を一度走って命令を「学習」し、記憶した後はピースなしで実行する。
KuboはパズルピースをRFID技術を使って読み取る。それぞれのピースにはRFIDタグが埋め込まれていて、Kuboはリーダーを内蔵している。
単純そうに思えるだろうが、子供たちに画面を見せることなくプログラミングの基礎を教えるにはなかなかいいやり方だ。
TagTile言語には拡張パックもあり、プログラミング以外にKuboを使ってスペリングや足し算引き算を教えることもできる。例えば家の絵の描かれたピースと、H、O、U、E、Sの文字のピースを並べる。Kuboはまず家のピースの上を通り、houseのスペリングだと理解し、次にそれぞれの文字の上を走っていく。間違った文字を見つけるとストップして子供に注意を促す。
現在KuboはIndiegogoで169ドルで募集中。開始数時間で目標金額の40%を集めた。本来私は、実際に出荷する前にクラウドファンディングしている製品を紹介することには抵抗があるのだが、数週間前にCESでこれの完動品を見ている。会社は「すでに生産に入っている」と言っており、2017年春の出荷を予定している。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)