LINEは10月3日、フードテイクアウトの新サービス「LINEテイクアウト」を2019年春に開始すると発表した。2020年内中に掲載店舗3万店を目指す。
同社は2017年7月に、先行するフードデリバリーサービス「LINEデリマ」をスタートした。現在1万4000店のフードをLINEで検索・注文が可能。2018年6月末には会員数650万人を超え、取扱高も昨年対比344%増に達するサービスに成長している。
同社では、6月にLINEデリマの公式アカウントを利用して、大手ファーストフード店でテイクアウトクーポンの訴求を実施したところ、通常のLINEデリマで使用できるクーポン訴求に比べ、コンバージョン率が上昇したという。このことから、LINEがテイクアウト訴求にも有効であるとして、今回の新サービス展開に至ったようだ。
LINEテイクアウトは、ユーザーの位置情報から、近くのレストランを検索・事前注文ができるほか、同社の決済サービス「LINE Pay」やクレジットカード決済を利用して、LINE上で注文から決済まで完結できる。タイムセールなど割引情報の配信もあり、また注文するたびに「LINEポイント」を受け取ることも可能。ポイントは1ポイント=1円としてLINE Payで利用できる。
レストランや惣菜店などの登録店舗にとっては、急な予約キャンセルなどで余剰商品が発生しても、LINEテイクアウトのタイムラインを利用して、タイムリーにディスカウント情報を告知できるという。
LINEでは、デリバリーやテイクアウトサービスを足がかりに、LINEを通じて、あらゆる飲食店への注文が可能となる世界を目指す「LINEオーダー」構想を展開していく構えだ。