コンテナ管理プラットホームを選ぼうとすると、昨今は選択肢が多くて迷ってしまう。でも、LinuxとWindowsの両方をサポートしてて、マルチテナントで、導入したらすぐに使えるようなソリューションとなると、候補はそれほど多くない。
今日(米国時間6/16)ベータを終了したContainerXは、DockerとWindows Containersの両方をサポートし、またプライベートとパブリックの両方のクラウドで使える。ただしWindowsの方は、Windows Server 2016がまだプレビューの段階なので、サポートは実験的だ。
ContainerXのCEOで協同ファウンダーのKiran Kamityによると、ベータ期間中に同社に接近してきた企業の1/3以上は、レガシーの.NETアプリケーションをコンテナ化したいために同社のプロダクトに関心を示している。さらに別の1/3は、マルチテナントのサポートに関心があり、残りは、ターンキーのコンテナ管理サービスを探していた。
コンテナに関してKamityがWindowsに関心を持つのは当然だ。彼の最初のスタートアップRingCubeは、Dockerが話題になる前からコンテナをWindowsに持ち込んでいた。RingCubeはその後、 Citrixに買収された。
Kamityによると、コンテナ管理のソリューションは賭に参加している企業がとても多い。Windowsのサポートは、そんな競争の中でContainerXが自己を差別化する方法のひとつだ。もうひとつの同社の特長は、一部のチームメンバーがVMware出身であることもあって、VMwareのツールとしっかり統合されていること。それに、ContainerXのエラスチックなクラスターとコンテナプールも魅力だ。コンテナ管理サービスは必要に応じてのスケールアップ/ダウンを自動的に行うものが多いが、ContainerXの実装は複数のユーザーを効果的に隔離するので、障害からの立ち直りがはやい、という。
ContainerXの初期のサービスプロバイダークライアントのひとつであるAdvantage24は、東京で複数のデータセンターを運用している。そこの社長で協同ファウンダーのTerry Warrenはこう述べる: “今あるコンテナ管理プラットホームをほとんどすべて、ほぼ8か月かけて評価し、調査したが、最終的にContainer Xに決めたのは、Container Poolsのようなマルチテナント機能があること、ベアメタルのプラットホームを本格的にサポートしていること、そしてターンキーのユーザー体験が、完全なコンテナ管理ソリューションを求めているエンタープライズとサービスプロバイダーの両方にとって理想的だからだ”。
ベータを終えたContainerXには、三本柱の料金体系がある。無料のユーザーには最大100までのロジカルコアをサポート、ゴールドプランは中小企業向けの年額25000ドルのサービス、そして75000ドルからの大企業とサービスプロバイダー向けプランには、チャージバック(払い戻し)などの特典がある。