スポーツ放送事業者と提携して、VR視聴体験を作成し提供するサービスLiveLikeが、ソーシャル機能を備えることになった。
念のため言っておくと、LiveLikeのVR体験とは「仮想スイートルーム」を提供するもので、その中では様々なカメラアングルを選択したり、スイートルームの中を見回したり、事前制作されたコンテンツを視聴したりすることなどが可能なものだ。以前体験した時には、単に視聴者たちにゲームを見るための空中に浮かんだスクリーンを提供するだけのものよりも、遥かにリッチなVRソリューションが提供されていると思った。
そして今度は友人と一緒にこの体験をすることができるのだ。来週のCONCACAFサッカーゴールドカップを手始めに、(LiveLike製の)Fox Sports VR Appのユーザーたちは、友人たちと一緒にゲームを見ることができるようになる。
アプリを開くと、ユーザーはFacebookに接続し、アプリを既にダウンロード済みのFacebookの友人たちや、ランダムオプションによって、さらに3人の他の視聴者たちと同じ部屋に入ることができる。
アプリ内では、あなたは頭上に名前が表示されたアバター(基本的なものだが、少しカスタマイズ可能)として登場し、ゲームを見ながらあなたの友人の方を向いて話しかけるこが可能だ。LiveLikeは3Dオーディオを使用していると説明している。つまりあなたが友人の方を見れば友人の声は大きくなり、前に向き直ればまた小さくなると言った具合だ。このことで多少ともリアルな感じが出ることになる。
そして誰でもアクセスしやすくするために、アプリを使用するためにヘッドセットを用意する必要さえない。ユーザーは携帯電話やタブレットにアプリをダウンロードして、ヘッドセット不要のスリムダウン版を体験することができる。基本的には実際にVRに入れば見えるものをすべてを、スクロールやパンをして見ることができるようになっている。
LiveLikeはこの先、全ての展開にこのソーシャル機能を組み込む予定だが、一部のパートナーは、ブロードキャストではその機能を取り込まない可能性があるという注意を促している。しかしそれ以外では、LiveLikeはこれらのソーシャル機能をプラットフォームの未来と見なしている。
結局のところLiveLikeは、例えばあなたが贔屓しているチーム以外のファンたちとも、同じ仮想ルームの中で試合を見ることができるような、コミュニティに焦点を当てた機能を組み込みたいと思っているのだ。そして、このコミュニティの側面は、ファンたちにVR内で費やす時間を増やすことを促すことができるかもしれない。特にテレビを一人で見ている人に対しては、単に物珍しいものではなく、従来のテレビよりも好ましい体験だと思わせるように、意識を変えて行くことが可能かも知れないからだ。
下に示したビデオは現在LiveLike体験がどのようなものかを伝えるものだ(なお新しいソーシャル機能は入っていない)。
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(翻訳:Sako)