Mashery経由でAPIを使うデベロッパが20万に接近, “うちがコーラならライバルApigeeはペプシだ”と

API管理のMasheryは着実に成長を続けている。ここを利用するデベロッパは2010-2011の1年間で35000から10万に増加したが、今では18万5000人を超えている。これは昨年7月の16万から15%の増加だ

しかしCEOのOren Michelsは、これで安泰とは思っていない。本誌のインタビューでMichelsは、ウェアラブルなコンピューティングデバイス(QS(quantified self)とHUD(head-up display)の両方)で伸びることが、これからの同社の課題であり機会でもある、と語った。

“コンパクトでしかも常時接続型だから帯域にもプロセッサにも制約がある”、とMichelsは言う。“ユーザが求めるデータを、必要とするデータだけを正しい形で送ることが重要になる”。

それはどのAPIメーカーにとっても重要だが、Michelsによれば、Mashery ではウェアラブルへの移行を同社のツールAPI Packagerを使って行える。デベロッパではなくプロダクトマネージャのような人が、多様なプラットホーム向けに情報を“切り刻む”ことができるのだ。

Layer7やApigeeとの競合はどうなる? APIのマーケットプレースは、一見地味なようだが、今日のビジネスにとって必要不可欠なのだ。

Michelsによると、今その市場を支配しているのはMasheryだ。ApigeeのAPI管理プロダクト、とりわけそのより深い分析プラットホームについて尋ねるとMichelsは、“Apgeeは立派な会社だが、うちがCoke(コカコーラ)だとすると、彼らはPepsi(ペプシコーラ)の座をねらっている”、と述べた。

“でもApigeeと比較されるのは仕方がない”、と彼は認める。Apigeeはモバイル中心のAPI管理プラットホームだが、MasheryがシリーズDで1000万ドルを調達した直後に大きな資金調達をした。同社は、同社のAPIから、顧客に良質なデータ分析機能を提供しようとしている。

しかしMichelsによれば、Masheryを利用しているデベロッパの数は、Apigeeなどの10倍以上であり、またApigeeとMasheryでは生まれ育ちがまったく違う。

彼は曰く、“Apigeeはもともと、ハードウェアのルータとソフトウェアルータを作っていた企業で、その顧客サービスの一環としてAPI管理を加えた。うちは最初から、APIのためのマルチテナントSaaSプラットホームとしてスタートし、過去7年間それをやっている”。

現在のユーザ(デベロッパ)数が20万弱で、MasheryのAPIを使っているアプリケーションは昨年7月現在で5万あまりある。Masheryは今後も、デベロッパたちへのサービスを拡大していく意向だ。同社はデベロッパに対する情報サービスも行っている。たとえば、今は消費者の購買行動が活発になっているから、eコマースを実装する好機である、とか。また同社は、同社のAPIの利用促進のためにハッカソンを頻繁に開催している。昨年は、80回以上行った。

CEOは曰く、“デベロッパたちはうちのサービスに満足しているようだよ”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))