OpenAIは 人工知能研究のための非営利会社で、Teslaのイーロン・マスク、Y Combinator のサム・アルトマン、ドナルド・トランプのファンとしても知られるピーター・ティールを始めとしてテクノロジー界の大企業、著名人がスポンサーとして加わっている。今日(米国時間11/15)、この急成長中のテクノロジーに力を入れ始めたMicrosoftがOpenAIに加わったことが発表された
OpenAIはまたMicrosoft Azureを推薦するクラウド・プラットフォームと決定した。その理由の一部は Open AIの既存の人口知能システムがAzure BatchとAzure Machine Learningを利用していることが挙げられる。また人工知能に関してCognitive Toolkitという新しい機械学習のブランドを立ち上げたMicrosoftの動きも一因だ。
Microsoftは強力なGPUベースのバーチャル・マシンに対してデベロッパーにアクセスを提供するとしている。膨大な計算処理の実行が必要な機械学習学習のデベロッパーには朗報だ。MicrosoftのNシリーズのマシンはまだベータ版だが、OpenAIは最初期からのベータ・テスターだった。MicrosoftによればNシリーズの一般公開は12月になるという。
Amazonはすでにこの種のGPUベースのバーチャル・マシンを提供している。奇妙なことに、Googleはこの動きに取り残されている。すくなくとも現在はそのようなサービスを公開していない。
「この提携により、MicrosoftとOpenAIはAIの民主化という共通の目標に向かって力を合わせていく。誰もが利益を受けることになるだろう」とMicrosoftの広報担当者は私に語った。また提携の内容に関して、「「Microsoft Researchの研究者はOpenAIの研究者と共同でAIを前進させる努力をする。OpenAIはMicrosoft AzureとMicrosoftの Nシリーズ・マシンを研究、開発に利用していく。またMicrosoftのCognitive Toolkitのようなツール類も利用するはずだ」と述べた。Microsoftはこの提携に財政面があるのかどうかについてはコメントを避けた。
OpenAIとの提携の他にMicrosoftは今日、Azure Bot Serviceのスタートも発表した。このサービスを利用するとデベロッパーは非常に容易、かつ低価格でボットをAzure上で稼働させることができる。新サービスはいわゆる「サーバーレス・アーキテクチャー」のAzure FunctionsとMicrosoft とBot Frameworkの上で作動する。Azure Functionsは従量制で、ホストされたボットが実際に稼働した分の料金だけを支払えばよい。
画像: mennovandijk/Getty Images
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)