MicrosoftがAIで入力予測をするキーボードアプリ「Swiftkey」を2億5000万ドルで買収

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Microsoftはロンドンに拠点を置くSwiftkeyを買収する計画のようだ。Swiftkeyは人工知能でキーボード入力を予測し、革新的なスマホのキーボード入力を開発した。The Financial Timesの報道によると、買収額は「2億5000万ドル付近」としている。TechCrunchは、この金額をちょっと下回るくらいと認識している。更新情報:投資家の情報筋によると、今回の取引は全て現金で行われ、確定しているものだそうだ。近い内に発表があるという。

両社はここ数ヶ月間、話し合いを重ねてきたと聞いている。Swiftkeyのスタッフは、今日買収について聞いたそうだ。Swiftkeyはコメントを控えている。

Swiftkeyは、これまで合計2159万ドルをOctopus Ventures、Index Venturesらから調達している。イギリスのセレブStephen Fryもエンジェル投資家として初期から投資していた。

SwiftkeyキーボードとそのSDKは現在5億台以上のAndroidとiOSのスマホで使用されているという。このテクノロジーはユーザーにとって大幅な入力の時間短縮に繋がるものだが、AI駆動のプラットフォームはMicrosoftにとってキーボード以上の利用価値がある。このキーボードを支える予測エンジンは他にも応用が効くだろう。

さらに、Swiftkeyのスタッフ、ファウンダーのBen Medlock博士(CTO)とJon Reynolds (CEO)を獲得することで、最先端のAIを開発する尖ったチームを手に入れることができる。彼らはスティーブン・ホーキング博士が使用するコミュニケーションシステムを改良するプロジェクトにも取り組み、かの有名科学者からその技術を賞賛された。

Swiftkeyの使い方は下の動画で見ることができる。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

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TechCrunch Japan

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