Microsoftの四半期決算、好調―売上204億ドル、1株当たり利益0.68ドル、Surface売上は5億ドル

さきほどMicrosoftは同社の会計年度の第4四半期の決算をpublished発表した。それによると売上は204億ドル、1株当たり利益は0.68ドルだった。アナリストの予測は売上203.9億ドル、1株当たり利益0.63だったから、それを上回ったことになる。

Surfaceの売上はやや弱かったものの、Office 365は堅調、Azureは急成長している。また今期Xbox Oneは120万台、Xbox360は80万台売れた。

時間内取引でMicrosoft株は市場全体と共にわずかに上昇し、時間外取引では決算内容を好感してさらに少し上げた。

営業利益は69.7億ドル、純利益は56.6億ドルだった。下は対前年同期比。

今期はWindowsの売上が堅調だった。“メーカーへのWindowsライセンス売上が4%アップしたのはWindows Proが19%伸びたためだ。XPのサポートがついに打ち切られ、多くのユーザーがWindowsのアップグレードを余儀なくされたことから、Windowsの売上が伸びることはある程度予測されていた。

一方、Surfaceの売上は5億ドルにとどまった。直前2期の売上は8.93億ドル、4億ドルだったから、やや伸び悩んだ。

Bingの広告収入は38%、Xbox Liveの売上は17%、それぞれアップした。

Office 365はMicrosoftのサービス化戦略の要となるプロダクトだ。今回の発表によれば、Office 365 Homeの契約者は440万人と前期から100万人近く増加した。Office365の事業者向け売上は対前年同期比で100%の成長だった。

Microsoftの新戦略のもうひとつの柱であるAzureの売上も150%アップした。これもMicrosoftの将来を占う上で非常に重要な要素となるだろう。下はMicrosoftがこの点を強調したスライドだ。

デバイスと消費者向け売上は12%アップして83億ドルとなった。一方事業者向け売上は7%のアップで122.3億ドルとなった。Microsoftの現金および現金等価物と短期投資の期末残高は884億ドルだった。

MicrosoftのNokia買収が完了するのは明日とされているので、今日の発表にはその関連の数字は含まれていない。MicrosoftのCEO、サトヤ・ナデラが今日の午後、カンファレンス・コールに登場して質疑応答を行うものと見られる。

Top Image Credit:  Dan Taylor/Heisenberg Media 

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


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TechCrunch Japan

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