Moffが知育領域に進出、米国教育メディア大手の「PBS KIDS」と共同で新アプリ

Moff Band – wearable smart toy from Moff on Vimeo.

9月にバンダイナムコエンターテインメント、ORSO、TomyKなどから1億6000万円の資金を調達したことを発表していたMoff。その際に米国展開の強化についても発表していたのだけれども、詳細が明らかになった。同社は11月20日、米PBS KIDSと共同開発した知育アプリ「PBS KIDS Party」(iOS版Android版)の提供を発表した。アプリは無料。

Moffはウェアラブル製品「Moff Band」を提供するスタートアップ。Moff Bandは端末を腕に巻き付け、内蔵する加速度センサーとジャイロセンサーで人の動きを感知し、その動きをBluetoothで各種デバイスと連携するデバイス。これまではスマートフォンと連携して、疑似的に楽器を演奏したりするような「スマートトイ」という触れ込みで製品を提供してきた同社だが、今後はこれを知育領域にも生かしていくという。

PBS KIDSは日本でもおなじみの「セサミストリート」などを擁する米国の大手教育メディアブランド。彼らと組んで提供するPBS KIDS Partyは、Moffいわく「PBS KIDSが持つ卓越した知育コンテンツのノウハウおよび経験と、子供達に身体を使った活き活きとしたゲーム体験を提供するMoff Bandを組み合わせた、全く新しい知育コンテンツ」なのだそう。

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ターゲットとするのは5〜8歳の子ども。Moff Bandを付けた腕を動かすことで、フリーズダンスやピニャータ、風船、ロケット発射カウントダウンといったゲームを楽しむことができる。また、スマートフォンだけで遊べるモードも備える。もちろんアプリは米国だけでなく、日本でも利用可能だ。表示は英語だが、子ども向けの簡単な単語が中心になるため、日本の子どもにとっては英語教材としても最適だとしている。

Moff代表取締役の髙萩昭範氏に聞いたところでは、2014年10月に同氏が米国のイベント「Digital Kids Summit」に登壇した際にPBS側がMoff Bandの存在を知ったのだそう。そして2015年2月に開催された「New York Toy Fair」で実際に両者が出会うことになり、今回の共同開発が始まったという。

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TechCrunch Japan

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